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2022年(令和4年) 7月17日(日)付紙面より

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デジタル変革の力で新たなビジネス創出 「やまがたDXコミュニティ」

産学官民連携で酒田市に発足
セミナー開催や事業者発掘
今月下旬以降本格始動へ

 地元経営者が実施したいビジネスをデジタル変革(DX)の力で実現するため、DX人材・関連企業の集積を目指すプラットフォーム「やまがたDXコミュニティ」が酒田市に発足した。IT事業者と金融機関、教育機関、産業支援機関、行政の産学官民が連携し、目的の達成に向けて各種セミナーやワークショップ、個別コンサルティングなどを実施、地域へのDX導入のさらなる促進を図っていく。

 地域においてデジタル時代に即した新たな産業の創出、産業の生産性・稼ぐ力の向上が求められる中、地元事業者側では手法や対応できる人材が不足していることもあり、DXがなかなか進展していない。IT事業者側から考察してもクライアントのリテラシー(情報技術活用能力)が低いことから新規顧客開拓・既存顧客のIT投資が進んでいないのが現状。

 これらを背景として「やまがたDXコミュニティ」は、地元事業者のDX化、社内におけるDX人材の育成を分野横断的に支援することでDX活用、DX投資、生産性や競争力の向上を図るとともに、DXに対する地域の理解を深めることでIT事業者の新規顧客開拓にもつなげようと、市と市産業振興まちづくりセンター「サンロク」(安川智之センター長)が中心となって呼び掛けて設立された。

 「サンロク」で先月24日に行われたキックオフミーティングの時点では、NTT東日本山形支店やNTTデータ経営研究所、プレステージ・インターナショナル山形BPOパーク、荘内・山形・きらやかの3銀行と鶴岡信用金庫、商工中金酒田支店、日本政策金融公庫酒田支店、東北公益文科大学など18企業・団体が参画。DXによる新規事業展開や課題解決に挑む事業者からの相談に応じ、IT企業が中心となってビジネスモデル構築や、各種補助金の紹介といった個別コンサルティングを行うことを決めた。

 ミーティングの冒頭、矢口明子副市長は「DXはあくまでも手段。推進することで雇用を創出するとともに、市民の所得向上につなげたい。男女差や物理・時間距離など関係なく、IT人材の育成、雇用増加を進めることで若者採用も増えるだろう」とあいさつ。事業目的や活動方針を共有した参加者たちは、今後DXを取り入れそうな地元企業を挙げるワークショップを体験した。

 具体的な動きとしては7月下旬以降、DXの意識醸成を図る一般セミナー、DX活用に向けた知識の習得を目的にしたスペシャルセミナーを定期的に開催、このプラットフォームを活用する事業者の掘り起こしを図っていく。

DX活用支援に向け「やまがたDXコミュニティ」を設立=先月24日、サンロク
DX活用支援に向け「やまがたDXコミュニティ」を設立=先月24日、サンロク


2022年(令和4年) 7月17日(日)付紙面より

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鶴岡 木古内を訪ねる会祝う

 鶴岡市が姉妹都市盟約を結ぶ北海道木古内町と交流を続けている、同市の「木古内を訪ねる会」(五十嵐政一会長)の設立30周年記念式典と祝賀会が15日、同市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。同町の関係者も含め約90人が出席し、民間レベルで継続している30年の交流の歩みを振り返るとともに、両市町の友好の深化に向け思いを新たにした。

 鶴岡と木古内の交流は、1885(明治18)―86年に旧庄内藩士族105戸が開拓のために移住したことが縁となっている。1964(昭和39)年には朝暘一小と木古内町の鶴岡小(現木古内小)が姉妹校盟約、89(平成元)年には両市町が姉妹都市盟約を結んだ。

 木古内を訪ねる会は1992年、住民同士の交流を深めようと、有志が集まり結成。木古内の伝統行事「寒中みそぎ祭り」や産業まつりへの参加、同市の大産業まつりでの木古内の特産物の紹介と販売などさまざまな形で交流を深めている。現在の会員は33人。

 30周年記念式典には、木古内から鈴木慎也町長、竹田努町議会副議長、庄内を訪ねる会の佐藤悟会長ら会員、小田将之木古内小校長、町幹部職員ら15人、鶴岡からは皆川治市長、菅原一浩市議会議長、旧庄内藩主酒井家18代当主の酒井忠久致道博物館長、木古内を訪ねる会会員らが出席。

 木古内を訪ねる会の五十嵐会長が「庄内藩士族の移住から始まる交流で、酒井家庄内入部400年の節目に、30周年の式典を開催できるのも何かの縁。30年前に旧鶴岡小学校を訪問してから私たち訪ねる会の物語が始まり、この間、数え切れないほどの思い出ができた。木古内と鶴岡との絆は永遠です」とあいさつし、「心の交流はいかなる条約より強し」と呼び掛けた。祝辞で皆川市長、鈴木町長は木古内町が今年で町制施行80周年を迎えたことに触れ、両市町の友好の絆を未来へと引き継ぐ決意を述べた。

 木古内に入植した旧藩士の子孫らでつくり、長年にわたって鶴岡と交流を続けている庄内を訪ねる会の佐藤会長に、皆川市長から感謝状と記念品が贈られた。

 佐藤会長は「心温かい鶴岡の人々と五十嵐会長の熱意が民間同士の交流を支えており、感謝したい」とあいさつ。木古内の特産品をプレゼントする抽選会などもあり、出席者たちは和やかに歓談しながら互いに絆を確かめ合い、鶴岡と木古内の友好交流の進展に決意を新たにしていた。

鈴木町長ら訪問団を迎えて開かれた「木古内を訪ねる会」設立30周年式典
鈴木町長ら訪問団を迎えて開かれた「木古内を訪ねる会」設立30周年式典



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