2022年(令和4年) 9月16日(金)付紙面より
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地元で活躍する“先輩”から地域の魅力を教わる「地域産業理解促進セミナー」が14日、鶴岡中央高校(兼子由香校長)で行われた。庄内地域で活躍する社会人6人が高校生へ、人生の目標や仕事を通して地域課題に向き合う姿勢などを伝えた。
進学率が毎年60%超と高い数値になる庄内地域で、高校生に地元企業の魅力や地元で働く意義を伝えようと、県庄内総合支庁が地域の各高校と連携し2018年から実施している。本年度は庄内地域の7校でセミナーが開かれる。
今回は鶴岡中央高の2年生232人が6グループに分かれ、ラジオパーソナリティーや地域おこし協力隊員など6人の講師の中から希望する2講座を受ける形式で行われた。このうち薬剤師の栗原智広さん(鶴岡市)は「1勝9敗でも楽しい社会人ライフを手に入れる!?やりたいことが見つからない君にこそ知ってほしいこと?」と題し講演した。
栗原さんは「相対評価」と「絶対評価」についてウサギとカメの昔話と絡めて紹介。「ウサギは『カメより早くゴールしてやろう』と相手と比較した結果を大事にし、カメは『ゴールを目指そう』と絶対的な目標を持った。社会に出ると周囲との相対で評価されることが多い。それに対し人生の中で絶対的な目標を持ち、2つの評価をバランス良く自身で消化していくことが大事」と呼び掛けた。
また、地域課題と自分の仕事について「薬剤関連の教育コンサルティング会社を立ち上げたばかり。薬局によってレベルの違いがあるという地域課題と、鶴岡の薬局のレベルを上げたいという自分の目標がマッチした」と話した。
2022年(令和4年) 9月16日(金)付紙面より
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クロマツ林が広がる絶好の立地を生かし森林環境学習を進めている酒田市の西荒瀬保育園(佐藤まゆみ園長)で12日、同市と遊佐町在住者でつくるアマチュアバンド「日和山楽団」(本間正博代表)のコンサートが開かれ、園児たちが「クロマツの歌」などを林内に響かせた。
日和山楽団の演奏で元気いっぱい
同保育園では毎年、県の「やまがた緑環境税を活用した事業」の助成を受けて、園児たちが森や自然と触れ合う「みどりの保育園推進事業」を展開。園西側に広がる国有林(通称・しんちゃんの森)をフィールドにキノコの駒打ち、木工クラフト、自然探検といった緑に親しむ活動を繰り広げている。
コンサートも同事業の一環で、舞台は「しんちゃんの森」内にある木製ステージ。今年は年中―年長児43人、未就園児と保護者4組8人が参加した。楽団メンバーはウッドベースとギター、ハーモニカの音色を響かせてオリジナルの「クロマツの歌」「庄内米の歌」や、童謡「どんぐりころころ」「ことりのうた」、映画「となりのトトロ」のオープニング曲「さんぽ」などを披露した。
「クロマツの歌」「庄内米の歌」は「第2園歌」のように日頃から練習していることもあり、園児たちは演奏に合わせ「庄内の大地を守るクロマツ林よ 風にも負けず雪にも負けず たくましく育つよ」(クロマツの歌)、「鳥海に抱かれ 清流に育まれ クロマツに励まされ 育て庄内米」(庄内米の歌)と大合唱。屋外のため「密」にもならず、マスク越しながら思う存分、林中に歌声を響かせていた。