2022年(令和4年) 9月4日(日)付紙面より
ツイート
酒田市船場町二丁目の酒田港東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」が2日オープン。オープニングセレモニーで運営を担う「GOOD LIFE ISLAND合同会社」=同市飛島、本間当代表社員=の本間代表は「県民の皆さんとサカタントを育て、新たな酒田港の歴史を築いていきたい」と思いを語った。
同交流施設は、1970年に設置され、近年は上屋(うわや)としての利用が少なくなった施設を有効活用し、地域住民や観光客が利用可能な交流施設として新たなにぎわいの場を創出しようと、県がリニューアルを計画。合同会社とびしま(同市飛島、本間当代表社員)と仮設機材工業(同市こがね町一丁目、西村修社長)が設立した改修・運営会社GOOD LIFE ISLAND合同会社と契約した。指定管理期間は2042年3月31日まで。
同交流施設は飲食、物販、情報発信の場として整備され、延べ床面積は742・6平方メートル。飲食店6店と釣り道具をレンタルできる庄内浜釣りケーション拠点施設、イベントスペースが入る。施設改修事業費は約1億円。今年4月にオープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で厨房設備や空調、照明設備などの納期が遅れ、オープンが延期されていた。
施設愛称は昨年11月から今年1月にかけホームページなどで県が募集。選考の結果、「SAKATANTO」に決定した。「酒田港でおいしい食、良いものにたくさん出会える場所」「たくさんの人が集い、にぎわいにあふれる場所」といった意味を込めた。
この日のオープニングセレモニーには関係者ら約50人が出席。本間代表が「多くの人の協力で今日を迎えることができた。酒田港がかつて拠点として栄えたように、サカタントに出店する6店と共に新たな酒田港の歴史をつくっていきたい」とあいさつ。同交流施設が国土交通省認定の「みなとオアシス酒田」の構成施設に追加認定されたことが報告された後、本間代表、高橋正美県庄内総合支庁長、加藤鮎子衆院議員らが鏡開きを行いオープンを祝った。飲食店6店のうち4店も同日オープン。セレモニー後には大勢の市民らが訪れ、施設を見学するとともにお目当ての品を注文し味わうなど楽しんでいた。
サカタントの開館時間は午前10時―午後9時、第2、4火曜日は休館。
2022年(令和4年) 9月4日(日)付紙面より
ツイート
先月7日から3日間、愛媛県内で開催された全国高校総合体育大会(インターハイ)体操競技で活躍した庄内町の庄内総合高校体操部の3年生メンバー4人が2日、町役場を表敬訪問し、富樫透町長に結果を報告した。大技ロペス(伸身カサマツ2回ひねり)を決めて男子種目別跳馬で優勝した新関愛翔選手(18)=3年=は「楽しく体操ができた。個人総合でも8位入賞し、悔いはない」と話し、栃木県で今月中旬に開かれる国民体育大会での上位入賞などを誓った。
今夏のインターハイ体操競技で同校体操部は、新関選手の優勝、8位入賞の他、新関、いずれも3年の峯田宙(17)、中川快飛(17)、新妻暖大(18)の4選手で挑んだ男子団体総合でも230・126点をマークし、8位入賞を果たした。
この日は4選手らが町役場を訪問。結果報告を受けた富樫町長は「庄内総合、庄内町を広くアピールしてくれた」と述べ、国体を控える選手に対して「けがに注意してベストの状態で大会に挑んでほしい。夢に向かってさらに頑張って」と激励した。
新型コロナウイルス感染が拡大し始めた2020年4月に庄内総合高体操部の門戸をたたいた4選手。学校再開後も体育館が閉鎖となるなど、練習場所の確保に苦労したこともあったという。今大会を振り返り、新関選手は「予選でミスが出てしまい、チームに迷惑をかけた。それでも楽しく体操ができ、個人目標は達成できた」、峯田選手は「国体では6位入賞を目指す」、中川選手は「ミスなく終えることができて良かった」、新妻選手は「ノーミスで演技をすることができて良かった」とそれぞれ話した。