2022年(令和4年) 9月6日(火)付紙面より
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第17回鶴岡市芸術祭の開幕式典が4日、同市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で行われた。関係者が出席し12月まで約3カ月にわたる今年の芸術祭の開幕を祝うとともに、成功と発展を祈念した。
市芸術祭は市芸術文化協会(東山昭子会長)と市教育委員会が主催。今年は「芸術文化でつむぐ鶴岡物語?創る?」をテーマに、45団体による36公演・展示が予定されている。
開幕式典は鶴岡北高音楽部の市民歌合唱で幕開け。芸文協役員や市教委の関係者、来賓など約200人が出席した。主催者あいさつで布川敦市教育長が「各団体の皆さんが日ごろの研さんの成果を十分に発揮されることを願う」、東山芸文協会長が「新型コロナや納得のいかない戦争の不安など、大変な時代だからこそ文化、芸術の力を発揮し、私たちの生活を健やかに先に進めたい」とそれぞれ述べた。
式典後は記念公演が行われ、松根塾獅子天狗舞伝承班や山形県大正琴・文化筝愛好会とこども文化クラブ(由良地区)、出羽庄内市民ミュージカルなど6団体がステージ上で演奏や合唱、演劇などを披露。ギターとサックスの即興生演奏と即興ダンスのコラボレーションなども行われ、観客を大いに沸かせた。
2022年(令和4年) 9月6日(火)付紙面より
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豊かな自然を楽しみながらランナーたちが走る第38回黄金街道鶴岡100キロマラソン“ファイナル”が4日、鶴岡市の高坂公民館スタート・ゴールで行われた。コロナ禍で3年ぶりの開催となった今回が最後の大会。全国から集まった参加者たちが有終の美を飾るため完走を目指した。
鶴岡100キロマラソンは1周10キロのコースを制限時間11時間で周回する設定で、記録を争わず自分のペースで走りを楽しめるアットホームな大会として人気がある。1984年から30年にわたって開催された大会を引き継ぎ、有志でつくる実行委員会(疋田美佳委員長)が主催していたが、運営スタッフの高齢化などを理由に今回で大会を締めくくることとした。
ファイナル大会となった今回、北は北海道から南は福岡県まで20―80代の男女約90人がエントリー。このうちペアで合わせて100キロを走るペアの部には7組14人が出場した。日がまだ昇る途中の午前6時、青竜寺川沿いの高坂公民館を一斉にスタート。高坂、寿、民田、日枝の計4カ所にエイドステーション(中継所)が設けられ、飲み物や果物、軽食などを提供。ランナーたちは水田のそばの農道を抜けて金峯山の麓を走り、遠くに見える月山を目にしながら自分の限界に挑戦した。
第7回大会から30年以上継続して参加している高瀬章さん(74)=神奈川県横浜市=は「鶴岡駅へ迎えに来たスタッフが『お帰り』と言ってくれる。そんな大会は他にない。昔なじみのランナーも多く、参加するたび同窓会に来たような感じ。今回が最後というのは本当に残念」と話していた。