2022年(令和4年) 1月19日(水)付紙面より
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県と庄内5市町、戸沢村などでつくる「庄内観光コンベンション協会」(事務局・県庄内総合支庁地域産業経済課)は、冬の庄内の観光をアピールするパンフレット「冬の庄内へでかけよう」を製作した。アンケートでパンフレットの感想などを答えると、抽選で12人に管内の特産品(3000円相当)が当たる。
観光需要が落ち込む冬期間の誘客促進につなげようと、冬の庄内の食やアクティビティー、温泉、祭り、お勧めスポットなどを掲載した。
「食」では、今が旬の寒ダラと天然トラフグにスポットを当て、寒ダラ汁を提供する道の駅や、庄内各地の飲食店が連携して料理を提供する「天然とらふぐキャンペーン」(?3月13日)を紹介。「アクティビティー」では湯殿山、羽黒山、櫛引たらのきだい、八森山(鶴岡市)、松山、平田(酒田市)のスキー場6カ所の施設概要などを掲載した。
「温泉」は9カ所、「庄内の酒」では日本酒やワイン、ウイスキー、焼酎の各醸造・蒸留元など計23カ所、「庄内のまつり」では松山大寒能(1月22日)、鶴岡音楽祭(同23日)など、「冬のオススメスポット」では大寶館(鶴岡市)や玉簾の滝(酒田市)のライトアップなどを取り上げた。
A5判、8ページ、オールカラーで、1万2000部を製作。管内のJR主要駅や宿泊・観光施設、道の駅などに置いている。
一方、アンケートは、1「パンフレットの感想」、2「冬の庄内でよかったこと・おススメ」の2項目を答えるもので、抽選で管内6市町村の特産品が2人ずつ、計12人に当たる。応募ははがきに郵便番号、住所、氏名、フリガナ、年齢、性別、電話番号、12の2項目を記入し、〒997―1392、三川町横山字袖東19―1、庄内観光コンベンション協会「冬の庄内へでかけようプレゼント係」へ。締め切りは3月14日(必着)。問い合わせは同協会=電0235(68)2511=へ。
2022年(令和4年) 1月19日(水)付紙面より
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山形県を舞台にしたドキュメンタリー映画「紅花の守人(もりびと)」と「丸八やたら漬 Komian」を上映中の鶴岡まちなかキネマで15日、両作品の監督・佐藤広一(こういち)さん(44)=天童市在住=とプロデューサーの高橋卓也さん(65)=山形市在住=が舞台あいさつした。
「紅花の守人」は、山形の特産・紅花の歴史と文化、栽培から染色に至るまで4年の歳月をかけて製作。紅花を守り歴史を紡ぎ続ける守人たちの証言などでつづった。「丸八やたら漬―」は、一昨年に取り壊された老舗漬物店。山形の文化のシンボルであり、山形国際ドキュメンタリー映画祭では国内外から集まる人たちの交流の場であった同店がなぜ消えていかざるを得なかったか、その姿を追った作品。
佐藤さんと高橋さんは、それぞれ監督、プロデューサーとして両作品に関わった。2人は20年ほど前に、山形県映画センターで部下と上司として一緒に働いていた仲。高橋さんは「広一君の撮影の腕がいいのは知っていたし、何より頼みやすいので、映画の企画が持ち上がると、いろいろお願いしてきた」と言う。
舞台あいさつは当日、それぞれ1回目の上映終了後に行われた。「丸八やたら漬―」の回では、一昨年4月に突然、建物の取り壊しを知り、映画祭関係者から「記録に残さないと」と声が上がり、佐藤監督がすぐにカメラを回したことや、解体工事中の8日間は毎日現場に立ち会い、気が抜けない日々を送ったことなどが語られた。
さらに、作品の中盤を占める新潟県在住の映画監督・小林茂さんへのインタビューでは、撮影担当として一緒に仕事をした佐藤真監督への思いを語り出したエピソードを紹介。「最初はありきたりな話だったのが、急に舵を切って佐藤さんを語り始めた。それが映画祭へのオマージュにも重なり、魅力的なエピソードとなった」という。また、「先に台本を作り込まずに、撮影しながらどちらかに揺られたりするのがやりやすい」と製作手法についても語った。高橋さんも「この作品を、同じ時期に廃業を決めたまちキネで上映してもらうことに意義がある。この建物も記録として残しておくべき。新しいまちキネがスタートする時にみんなで観賞したらいいと思う」と参加者に呼び掛けた。
2作品は、まちキネで今月31日(月)までの金・土・日曜日と31日に上映される。また、「丸八やたら漬―」は17日から世界中に有料配信しており、同作品製作委員会では英語字幕バージョンの製作や国内施設での公開に向けて今月末までクラウドファンディング(レディーフォー)を行っており、支援を呼び掛けている。