2023年(令和5年) 2月3日(金)付紙面より
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酒田市は、ITを活用した新しい働き方で収入増を目指す酒田の女性「サンロクIT女子」の活動拠点となる施設「Ribbon STATION(リボンステーション)」を同市のNTT東日本酒田本町ビル1階に開設、今月下旬から運用を開始する。内覧会が1日、同所で開かれ、市産業振興まちづくりセンター「サンロク」センター長を務める安川智之副市長がコンセプトなど紹介し、「人材の供給源にしたい」と述べた。
市が掲げる「日本一女性が働きやすいまち宣言」を受け、サンロクは女性の収入増、社会との接点づくりなどを目的に2019年度から「サンロクIT女子」事業を展開。パソコン知識、SNSマーケティング、ウェブライティングなどITに関する基礎学習23コマを履修した上で、コミュニティーに登録した市内の女性に対し、市内外の企業から請け負った▽SNS代行▽高齢者スマホ教室アシスタント▽ウェブデザイン―といった業務を仲介している。これまでの4カ年で40代を中心とした女性70人が基礎学習を終え、このうち37人がコミュニティーに登録し稼動しているという。
NTT東日本庄内営業支店(平川博久支店長)の協力を受け、同ビル1階に設置した「リボンステーション」は広さが約100平方メートル。酒田産業会館1階にあるサンロクのサテライト的な位置付けで、コンセプトとして「Ribbon(結ぶ)」を掲げ、これを施設名とした。机と椅子、Wi―Fi、電話などを完備。サンロクIT女子の就労・育成の場、コミュニティー活動の場、よりどころとして活用していく。
この日は、安川副市長が「多様な働き方、自分に合った働き方で市内の女性のウェルビーイング・幸福度の向上を図りたい。集中して働くことができる場を提供したいと思い、拠点施設を開設した。企業誘致は補助金ではなく、人材がいるからという時代。人材の供給源になれば」、平川支店長は「地域活性化に向けたお手伝いがしたい。IT事業者としてさまざまな面で連携できたら」と述べた。この後、サンロクIT女子マネージャーの山脇文子さんが事業や施設について紹介した。
リボンステーションは祝日・年末年始を除き午前9時半から午後8時半までオープン。利用は1日200円。今年5月からサンロクIT女子の新メンバーを募集するという。問い合わせなどはサンロク=電0234(26)6066=へ。