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2023年(令和5年) 4月2日(日)付紙面より

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次世代へ継承 熱い思い 「大山の歴史資産を未来につなぐ」記念誌発行

いざやまき酒造り新民館犬祭り…
大山文化財を愛する会40周年
座談会や講座内容まとめる

 鶴岡市大山地区の文化財の保存・伝承に取り組む「大山文化財を愛する会」は発足40周年の記念誌を発行した。一部の古い写真を除いたフルカラー印刷で、タイトルは「大山の歴史資産を未来につなぐ」。同会は「座談会や公開講座で語られた大山の歴史や伝統文化への熱い思いをまとめた」と話している。

 40周年記念誌の中心は、昨年9月に大山地区の新民館(大山小学校同窓会館)で行われた座談会「大山の歴史、伝統文化を未来につなぐ」と、同10月に大山コミュニティセンターで開かれた「?愛する会」主催の一般公開講座「大山昔語り1」。

 座談会は「?愛する会」会員を中心に、地区の文化団体や酒造会社、自治会などの関係者が参加。同地区に伝わる民俗芸能「いざやまき」や酒造り、1902(明治35)年に建造された歴史ある新民館、330年余りの歴史を持つ大山犬祭りなどについて、昔と現在の違いや次世代への継承などについて思いを語った。

 また、公開講座は大山小同窓会の佐藤憲二会長を語り部に、戦前から終戦までとその後の復興、1964(昭和39)年の東京五輪までの時代を取り上げ、戦時中の学童疎開や、大山公園や下池などの昔の姿など大山地区での出来事と合わせて解説している。

 このほか2013年以降10年間の「?愛する会」の活動をまとめたほか、内陸や隣県などの文化財を巡る現地研修の様子をとらえた写真などが掲載された。

 4月1日の総会で会長を退いた山口邦雄さん(75)=鶴岡市大山三丁目=は「30周年記念誌は大山地区の伝統文化、歴史のデータが多く掲載された。今回は違いを出そうと2年ほど前から準備を進めてきた。熱い思いを持った人が集まり、満足のゆくものができた」、記念誌の編集委員長を務め新会長に就任した大山出身の國井美保さん(72)=同市青柳町=は「編集委員の協力で一冊にまとめることができた。この記念誌が次の10年、50周年につながる第一歩となる。役員会を中心にこれからもしっかりと活動を続けていきたい」とそれぞれ話した。

 記念誌はA4判、58ページ。1部500円(税込み)。大山地区の昭文堂書店で取り扱っている。問い合わせは同店=電090(5236)1883=へ。

 大山文化財を愛する会は1983(昭和58)年3月に設立。毎年春の総会で識者を招いての記念講演のほか、年4?6回の定例講座、他地域の文化財を巡る現地研修、一般市民も聴講できる公開講座などを開催している。今年1月には県内の文化財保護に貢献したとして、県文化財保護協会主催の第36回文化財愛護川崎浩良賞を受賞した。

40周年記念誌を手にする山口さん(左)と國井さん
40周年記念誌を手にする山口さん(左)と國井さん



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