2023年(令和5年) 4月4日(火)付紙面より
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庄内地方の行政機関や企業・団体などで3日、2023年度のスタートに伴う辞令交付式や入社式が行われ、新規採用の職員や社員らが社会人として一歩を踏み出した。各組織のトップらは、「ポストコロナ」を見据えた地域経済の本格的な回復、国の「こども家庭庁」発足に伴う子ども・子育て支援の拡充への対応を強調しつつ、施策展開への意識改革と取り組み強化を呼び掛けた。
【鶴岡市役所】午前9時から市役所で新規採用職員64人に辞令を交付した。引き続き市総合保健福祉センターにこ・ふるで、定期人事異動に伴う主査級以上の役付き職員144人への辞令交付式を行った。辞令交付後、皆川治市長は「物価高騰が地域経済、市民生活へ影響を及ぼし、ポストコロナも踏まえて的確に対応していかねばならない。本年度は総合計画の見直しによる後期計画を策定する。若者・子育て世代に選ばれるまちづくりに向けた取り組みが重要であり、支援策に知恵を出してほしい。トータルなシステムで職員が一丸となり、市民の声によく耳を傾け、それぞれの持ち場で自分が何ができるかを考える。そうした姿勢で職務に精励してほしい」と訓示した。
【酒田市役所】丸山至市長は希望ホール小ホールで行われた辞令交付式に臨み、異動があった課長級以上・新規採用職員への辞令交付、新採職員による服務宣誓に続き午前9時半ごろから訓示した。
丸山市長は冒頭、新採職員に対して「長い役所の人生の中では苦労することがあると思うが、市民への奉仕者としてプライドを持ち、それぞれの職場で頑張ってほしい。何かあったら積極的に上司に相談し、課題を克服してほしい」と激励した。
市役所の在り方について「国、県ではなかなか機能し得ないところを担当している、現場の声を一番踏まえているのが市町村」と。そして「市役所の仕事はどうあるべきか考えた時に最終的に出てきた言葉が『調和』。市役所マンにとって常に心掛けなければいけないもの」と話し、「『調和』は組織のパワー・推進力を統合すること。目的を達成するために組織の力を集めることこそが『調和』。幹部職員からは組織の中で常に調和を取ってほしい」と続けた。
外航クルーズ船が今月6日(木)、2019年以来、4年ぶりに酒田港に寄港することに触れて「コロナ禍でここ3年ほどはかなり大変だった。寄港は明るい兆しの第1号。市民が明るく、にぎやかで生き生きと活動できる年度にしよう」と呼び掛けた。