2023年(令和5年) 4月5日(水)付紙面より
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県議選(9日投開票)に関し、特に若い世代の投票率向上を図ろうと、酒田市内の交流施設3カ所でディスプレー展示「僕らの未来を考える展」が行われている。「推しを勝たせたい」など若者が興味を引くようなキャッチコピーが多くの人に投票行動を促している。
選挙候補者のポスターなどを受注している小松写真印刷(酒田市京田二丁目、村上慈社長)が初めて企画。昨年の参院選で県全体の投票率が61・87%だったのに対し、同市は58・43%と県内で最も低かったことを受け、社を挙げて投票率向上のためにできることはないかと考え、プロジェクトチームを発足した。
市民の選挙への関心を高めようと、若手社員が中心となって「本気を笑う大人にはなるな」「なんもしないで文句だけ言ってるやつが一番ダサい」「変わらないと思ってる僕らを裏切れよ」など、若者が興味を引くようなキャッチコピーを多数考案し、人通りのある交流施設に展示することにした。
展示箇所は▽酒田産業会館▽市交流ひろば▽市中町にぎわい健康プラザ―の3カ所。キャッチコピーをワイヤでつり下げたり、窓ガラスに大きく貼り付けたりし市民の注目を集めている。各展示箇所ではキャッチコピーのステッカーを無料配布、ステッカーやディスプレーにあるQRコードを読み取ると、投票案内のSNS(会員制交流サイト)にリンクする。
同社担当者は「若者自身の気付きを促すため『選挙』という単語は使わないキャッチコピーで統一した。ディスプレーを見て、若い世代から選挙に関心を持ってもらえたら」と話した。展示は9日(日)まで。