2023年(令和5年) 4月5日(水)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館の魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)は庄内で取れた春ボラを堪能できる「春ボラ御膳」を始めた。
扱いにくく未利用魚とされるボラのおいしさを多くの人に知ってもらおうと、庄内産ボラのブランド化を提案する須田料理長が考案した。
御膳の内容は▽親子造り(刺し身と冬ボラのカラスミ)▽握り寿司▽酢みそ和え▽なめろう▽あら汁▽ハモの卵豆腐▽茶碗蒸し―の7品にご飯とお新香が付く。
ボラは春と冬が旬で、春ボラは冬ボラと比べると淡白で上品な味わいが特長。カラスミは須田料理長が血抜きや塩分濃度など試行錯誤を重ねて仕上げた。試食した人からは「臭みが全くない」「脂が乗っていておいしい」「カラスミの塩加減がちょうどいい」と好評を得ているという。
須田料理長は「ボラは臭みがあると思われがちだが、きれいな環境で育つ庄内産ボラには全くない。足を運んでいただき、ボラ本来のおいしさを堪能してもらえれば」と話した。
春ボラ御膳は税込み1500円。要予約。提供は5月31日までの予定。カラスミ単品の購入も可能で、値段は大きさによって異なる(税込み5400円―1万800円)。