2023年(令和5年) 4月6日(木)付紙面より
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遊佐町総合交流促進施設(同町、社長・池田与四也副町長)が運営する同町吹浦の西浜キャンプ場・コテージ村で1日、管理棟で保護し長年愛されてきたネコのマック(雄、推定15歳)が村長に就任し、辞令交付式が行われた。
マックは13年ほど前にコテージ村周辺にすみ着いた元野良猫。キャンプ場敷地内では2000年代、野良猫や捨て猫が多く住み着き、同社では不妊去勢手術を施して敷地内に返す活動を行っていた。その後、動物愛護法の改正などで野良猫の数は年々減少したものの、マックは最後まで移動せず人にも慣れていたことから、同社で保護、スタッフの一員として地元住民などに愛されてきた。長年にわたって利用者に癒やしを与えてきた功績をたたえ、今回村長に抜てきした。
この日、池田副町長から辞令書を受けたマックはあくびで返事、周囲を和ませた。池田副町長は「これからも自然体で過ごしてもらいたい。利用者から動物愛護に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話した。
マックは人間の年齢でいうと喜寿ほど。高齢のため昼寝をしていることが多く、天気の良い日はお気に入りのベンチの上で日なたぼっこなどして過ごしているという。同社は「マック村長」就任に伴いオリジナルスタンプを新設、管理棟窓口で押すことができる。