2023年(令和5年) 4月6日(木)付紙面より
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遊佐町の蕨岡、遊佐、藤崎、高瀬、吹浦の町内全5小学校が統合した新「遊佐小」の開校式が5日、同校で行われた。校歌を作詞・作曲したさかなクン(東京海洋大客員教授)のビデオが披露された後、2?6年生の児童たちが「山形のおでこのあたり」で始まる校歌を元気いっぱいに斉唱。未来に向け、新たな歴史を刻んでいく気概を示した。
式典には児童、教職員、来賓、保護者ら合わせて約530人が出席。時田博機町長が「新しい伝統と校風づくりにまい進し、愛される学校に育つことを祈る」と式辞、菅原覚校長が「古里にどっぷりと浸かり、古里を誇りに思う、地域に根差した学校をつくっていこう」とあいさつした。
旧校代表の6年生5人が「下学年の手本になれるよう、しっかり頑張る」「目標は庄内で一番元気なあいさつができる学校」「何ごとにもチャレンジする学校にしたい」などと決意を表明。校歌に限らず楽曲をつくるのは初めてというさかなクンが「ギョ開校、おめでとうギョざいます」とビデオメッセージを寄せた。
子どもたちは「元気いっぱいに歌って」と期待するさかなクンの願いに応え、地元の豊かな自然や歴史、伝統文化などを読み込み、「さあ進もう遊佐 遊佐小学校」で結ぶ校歌を明るく爽やかに歌い上げた。
統合は町の諮問を受けた町学校適正整備審議会が2019年に行った最終答申を踏まえ、遊佐小を校地に23年度に新校を開校すると決定、児童数の増加に対応するため校舎を増築するなど準備を進めてきた。今月11日には新入生62人を迎え、全校児童452人で入学式を行う。