2023年(令和5年) 4月12日(水)付紙面より
ツイート
“桜の回廊”美しく 東北エプソン 一般公開
東北エプソン(酒田市十里塚、則松力社長)の敷地内の桜(ソメイヨシノ)が見頃を迎え10日、好天の下で市民らが花見などを楽しんだ。
同社敷地内では、1987年の工場操業と同時に桜を植樹。南側の施設間道路約500.メートル区間の左右に約50本ずつ計約100本が植えられ、開花時には美しい桜並木が楽しめる。
同社では2015年に創立30周年を記念して観桜会を企画。同年から毎年一般にも公開している。今年は先月31日に咲き始め、今月7日に見頃を迎えた。
この日は晴天となり、午前10時の開場から多くの市民らが同社を訪れた。満開となった桜の下で子どもたちがシートを敷いて花見をしたり、市民らが“桜の回廊”を散策して写真を撮るなど思い思いに楽しんでいた。
同社では「地域貢献の一つとして、一般公開は今後も続けていきたい」と話している。公開時間は午前10時―午後3時。14日まで。問い合わせなどは同社総務グループ=電0234(31)3131=へ。
鯉のぼりも爽やかに 中山河川公園
遊佐町直世(すぐせ)の中山河川公園でソメイヨシノが見頃の終盤を迎えた。風が吹くと花びらが桜吹雪となって舞い、その中を鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいる。
同公園のソメイヨシノは約60本。上皇さまご夫妻の成婚記念として1959年、洗沢川の堤防に植えられた。その後、地元住民らが丹精込めて育成。残雪を頂く鳥海山をバックに咲き誇る光景は、同町随一の桜の名所になっている。近年は、川の両岸に渡したロープに多くの鯉のぼりがつるされ、さらに魅力が増した。
遊佐鳥海観光協会によると、今季は例年より1週間以上も早い今月10日に満開を迎えた。暖かな陽気になった11日は県外ナンバーの車も訪れ、桜並木と尾根筋の雪が解け始めた鳥海山、川面を泳ぐ鯉のぼりという絶景を楽しんでいた。