2023年(令和5年) 6月24日(土)付紙面より
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酒田市の酒田港東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」を運営する「GOOD LIFE ISLAND合同会社」(同市飛島、本間当代表)、清酒製造、販売の松山酒造(同市、佐藤正一社長)、水産品加工の山形飛鳥(同市船場町二丁目、五十嵐七朗社長)は22日、サカタントオリジナル日本酒「凪(なぎ)のまずめ」と「イカ恋食堂の塩辛」の販売を開始した。同日サカタントで行われた合同新商品発表会で本間代表は「サカタントに来た人がより満足してもらえるよう、オリジナル商品を販売していきたい」と期待を込めた。
この日は本間代表のほか、松山酒造の内藤大輔企画室長、山形飛鳥の伊藤岳課長代理(イカ恋食堂マネジャー)らが出席。「暑くなるこれからの時期にピッタリな品」など新商品の魅力などを紹介した。
グッドライフアイランドと松山酒造による凪のまずめは、サカタントに来るきっかけとなるようなオリジナルの日本酒を造ろうと昨秋から企画。波が穏やかな状態の「凪」と、魚がよく釣れる日の出と日没を表す「まずめ」を合わせて命名した。純米吟醸のにごり生酒で、華やかな香りと甘みに加え、爽やかな発泡感が特徴。保存は要冷蔵で、夏の時期に冷酒で飲むのがおすすめという。県産酒造好適米「出羽の里」を100%使用。500本限定販売。精米歩合60%でアルコール度数16度。300ミリリットル入り800円(税込み)。サカタントのみで販売している。
イカ恋食堂の塩辛は、定食などに付くもの。サカタント内の食堂利用者からの「おみやげに持って帰れないか」という多くの声に応えようと今回、食堂を運営する山形飛鳥が新たに商品化。酒田港に水揚げされた新鮮な船凍イカの切り身を100%使用し、漬け込まずに肝とあえるため塩分が控えめ。隠し味に肝じょうゆが入っているという。150グラム入りで990円(税込み)。イカ恋食堂ホームページや飛島フーズのオンラインショップでも取り扱う。
内藤企画室長は「お酒単体で感じる苦みや渋みが、塩辛と合わせることで丸くなる。一体感が出て酒好きにはもちろん、女性にもおすすめしやすい」、伊藤課長代理は「塩辛と日本酒は、古典落語の話に出てくるほど昔から親しまれている組み合わせ。お互いに相性が良いので、ぜひ一緒に楽しんでみてもらいたい」とそれぞれ話した。