2023年(令和5年) 6月24日(土)付紙面より
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幻想的に舞うホタルを見ながら歩く「松山ホタルウイーク」が現在、酒田市松山地域の粽田池(ちまきだいけ)周辺で開かれている。淡い光を放ちながら飛ぶホタルを楽しみ、池や沢の周辺を散策する参加者の姿が見られる。
同地域の松山の宝推進協議会(榎本和介会長)と山寺コミュニティ振興会(小林正利会長)が主催、毎年この時期に行っているイベント。同地域では以前、水辺にホタルが多く生息していたが、近年の経済成長に伴い激減、一時は全く見かけない状態に。そこでホタルや昆虫がすみやすい自然環境をつくり、子どもたちの昆虫観察や住民の憩いの場を提供しようと12年ほど前に山寺地区の有志が「山寺昆虫の森育成会」(山岸芳春会長)を組織。ホタルの養殖や成長のための環境整備など、ホタルの里づくり活動に取り組んでいる。
ウイークは19日にスタート。20日夜は親子連れを中心に36人が参加。会員らが先導・同伴して同池に到着すると、淡い光が周囲を飛び回り、参加者は懐中電灯を消して幻想的なひとときを堪能した。家族で参加した田村彩音さん(12)、寧音(ねね)さん(9)=同市新橋四丁目=の姉妹は「ホタルを見たのは初めて。光が柔らかくて癒やされた」と話した。
ホタルウイークは25日まで。参加は無料。予約不要で、各日午後8時に山寺コミュニティセンターに集合。ホタルが発生しない場合や荒天時は中止となる。ホタルは7月初旬ごろまで光る姿が見られるという。