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2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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庄内町・マルハチ新商品 からだ喜ぶ 季節ごとの風味 「四季のキムチ」販売

 漬物製造のマルハチ(庄内町廿六木、阿部武秀社長)は今月から、薬膳の考え方を取り入れたキムチの新商品「四季のキムチ」の販売を開始した。国際薬膳師の大坪律子さんが監修した商品で、同社研究開発部の佐藤浩次長(52)と須田千晴さん(27)は「多くの人に手に取ってもらえるよう食べやすい味にこだわった。『キムチもマルハチ』と言われるような商品になってくれれば」と期待している。

 同社は1914(大正3)年創業。みそやしょうゆの醸造業としてスタートし、自社のみそに漬け込んだ漬物商品を開発。温海かぶを使用した「雪ん娘(こ)」やナス漬けの中で日本一の売り上げを誇る「若もぎ小茄子(なす)」シリーズ、「山形のだし」などが大ヒット。首都圏を中心に全国各地へ販売している。

 同社では30年以上前から白菜キムチを販売。ロングセラー商品として地元で好評なものの、全国的な広がりまでには至らなかった。その後、キムチ人気の到来に伴い、市場でも徐々に需要が増大し、激戦区に。同社でも2000年ごろからチーズや長芋を加えたものやナスのキムチなど14品を商品化したが、他社メーカーが付加価値を高めた商品を投入する中で埋没してしまっていたという。

 全国展開に向けた新商品を模索していたところ、約2年前に開発会議の中で「薬膳」の考え方を取り入れた新機軸のアイデアが生まれた。「食べてもらうことで健康になるという社の開発目標とも合致し、これはいいとなったが、薬膳については未知の領域だった」(佐藤次長)と振り返る。そこで地元の料理研究家を通じて大坪さんにコンタクト。大坪さんも「新しい考え方で面白い」と参画し、開発メンバーらが大坪さんから薬膳の考え方や季節に合わせた食材を教わるなど約30回もの会議を重ねた。

 今年5月初旬に完成形となるまで国産白菜と季節ごとの風味を加える素材、唐辛子をはじめとした調味料など組み合わせを変えた約300品を試作し試食を重ねた。須田さんは「うまみと後を引く香ばしさなど、次から次へと箸が進むような理想とする味を再現するためにさまざまな素材を組み合わせた」と苦労を語った。

 苦心の末に完成した「四季のキムチ」は薬膳の考え方を基に、うまみのあるキムチと夏(5―8月)は体の熱を取るキュウリやナス、秋(9―10月)は乾燥防止や代謝アップが期待できるエノキとレンコン、冬(11―2月)は体を温める麹やキクラゲ、春(3―4月)には血流をよくするという大葉や柚子をそれぞれ加え、売り場にも季節感を演出。各180グラム入り、賞味期限は長く30日間。希望小売価格は1パック298円。秋には米沢牛が当たるキャンペーンを実施予定。

 佐藤次長は「体に良いキムチということでこだわりを持って作った。春夏秋冬一年を通じてぜひ皆さんに食べていただきたい」、須田さんは「季節によって入る野菜が違うので、そうした違いも楽しんでもらいたい」とそれぞれPRした。

新商品「四季のキムチ」を手にする須田さん
新商品「四季のキムチ」を手にする須田さん



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