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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より

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国の重文 旧西田川郡役所の大時計修理 クラウドファンディング開始 致道博物館来春の公開再開目指す

 鶴岡市の致道博物館(酒井忠順館長)は11日、2019年6月の山形県沖地震で壁に亀裂が入るなどの被害を受けて公開を中止している国指定重要文化財「旧西田川郡役所」の展示リニューアルと再公開に向け、1000万円を目標額に設定したクラウドファンディングによる寄付の受け付けを始めた。郡役所の一般公開再開は来年4月27日を予定している。

 旧西田川郡役所は1881(明治14)年に創建された擬洋風建築の建物。現在の鶴岡商工会議所会館の場所にあったもので、1972(昭和47)年に同博物館敷地内に移築された。山形県沖地震で被害を受け、災害復旧の応急耐震補強・修理工事のため2021年6月から公開を中止していた。復旧工事は昨年5月まで続いた。

 再公開に向けた展示などに自己資金で少なくとも1500万円ほどが必要なため、クラウドファンディングで広く支援を呼び掛ける。調達資金は、日本を代表するドールハウス作家の故・礒貝吉紀さんから寄贈された作品40点や極小雛(ひな)道具研究家・川内由美子さんから寄贈された欧州のアンティークミニチュア洋食器約3000ピースの展示、庄内の歴史を伝える各種考古資料の展示、被雷で壊れた建物上部の時計台にある大時計(直径90センチ、電気式)の修理に活用する。

 クラウドファンディング開始に当たって11日、同博物館で記者会見した酒井館長は「コロナ禍で博物館の運営が厳しく、再開のめどを立てられずにいた。より魅力的な博物館とするための前向きな新たな取り組みへ向け、多くの方々の力を借りて挑戦したい」と語った。返礼として寄付額に応じた20のプランを設定している。クラウドファンディングは「レディーフォー」のウェブサイトで来年1月31日まで受け付けるほか、銀行口座振り込み、博物館窓口でも支援を受け付けている。問い合わせは致道博物館=電0235(22)1199=へ。

クラウドファンディングで支援を呼び掛け、展示リニューアルによる来春の一般公開再開を目指す旧西田川郡役所
クラウドファンディングで支援を呼び掛け、展示リニューアルによる来春の一般公開再開を目指す旧西田川郡役所


2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より

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庄内初の公式戦に沸く 山形ワイヴァンズ 齋藤選手(酒田出身)も出場

 バスケットボール男子・Bリーグ2部の山形ワイヴァンズは第11節の9、10日の両日、鶴岡市の小真木原総合体育館でアルティーリ千葉と対戦した。試合はいずれも99―109、87―100で敗れたものの、庄内で初開催となった公式戦に多くのファンが駆け付け、試合を盛り上げた。

 ワイヴァンズは今季、ホームアリーナとして使用する県総合運動公園総合体育館(天童市)の改修工事により、県内各地でホームゲームを開催している。今回は「庄内地域応援デー」として地元の小中高生の無料招待やチケット割引などが行われ、両日合わせて約2000人のファンが会場に詰め掛けた。

 このうち9日は、序盤に守備の隙を突かれ39―52で前半を折り返した。後半は山形の持ち味の3点シュートで一時7点差まで詰め寄ったが、一歩及ばなかった。酒田市出身(羽黒高出)の齋藤瑠偉選手は途中出場で1得点を挙げた。

 ファンは「レッツゴー、ワイヴァンズ」などの掛け声で選手を後押しし、味方が3点シュートを決めるとひときわ大きな歓声が上がった。酒田南高バスケ部1年の伊藤遼汰さん(16)は「初めてプロの試合を生で見てテレビと違って迫力があった。齋藤選手がプレーする姿を見られて地元民としてうれしい」と話していた。2試合を終えた通算成績は8勝13敗で順位は4位のまま。

地元ファンを沸かせた酒田市出身の齋藤選手(左)
地元ファンを沸かせた酒田市出身の齋藤選手(左)

庄内初の公式戦に多くのファンが駆け付け、選手を後押しした
庄内初の公式戦に多くのファンが駆け付け、選手を後押しした


2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より

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文化部の成果一堂に アートフォーラム 高校生の作品や発表

 鶴岡・田川地区の高校文化部の作品を一堂に集めた「高校生アートフォーラム展17」が、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれている。

 文化部活動の日頃の成果を発表する場として、庄内地区高等学校文化連盟と鶴岡アートフォーラム、市教育委員会の主催、県高等学校文化連盟の後援で、毎年高校生の作品の紹介や演劇、合唱、吹奏楽の発表などを行っている。17回目となる今回は酒田東、鶴岡中央、庄内農業、鶴岡東、羽黒、鶴岡南、鶴岡工業、加茂水産、鶴岡北、庄内総合、鶴岡高等養護の11校約600人が参加、約210点の出品があった。

 絵画では、女子高生と人魚姫との再会を描いた大作・吉住咲羽さん(鶴岡中央1年)の「再会」、立体作品では新聞紙や布繊維、木の枝、針金を使い大きな蝶で表現した高橋ゆいさん(鶴岡工業2年)の「強さの裏返し」、華道では針葉樹の葉と孔雀の羽根を大胆に用いた木内蘭さん(鶴岡中央2年)、工藤柑奈さん(同)の「新春の光」などが訪れた人たちの目を引いていた。写真では、下校時の風景や友人との思い出など高校生らしい“青春の1ページ”をとらえた作品が多く展示されている。

 鶴岡アートフォーラムの川村広宣学芸員は「毎年斬新な作品が多く並ぶ。今年はコロナ明けで規制なし。多くの人に楽しんでもらえたら」と話していた。

 展示は17日(日)まで。時間は午前9時―午後5時半(入場は午後5時、最終日は午後3時まで)。入場無料。16日は4校の茶道部による呈茶、17日は鶴岡中央高校生徒による和太鼓演奏が行われる。

斬新な作品が多く並ぶ「高校生アートフォーラム展17」
斬新な作品が多く並ぶ「高校生アートフォーラム展17」


2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より

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バレーボールは楽しいよ!! 「怒ってはいけない大会」酒田地区U10

 バレーボール全日本代表として活躍した益子直美さんが提唱する「怒ってはいけない大会」に賛同し、酒田地区小学生バレーボール連盟(佐藤重昭会長)が主催した「第3回サンコーカップ酒田地区U―10バレーボール大会」が9日、酒田市八幡体育館で開かれ、13チームが出場。バレー競技に長く携わり、県バレー協会顧問、県ソフトバレー連盟会長など務め、大会を創設した佐藤三幸さん(同市錦町二丁目、愛称・サンコーさん)が寄贈した優勝杯を目指して懸命にボールを追い掛けた。

 バレー人口の裾野拡大を図るため、10歳以下の子どもたちに試合をする機会を提供することで、その楽しさを味わってもらい、責任感・向上心を高めてもらおうと、益子さんの応援を受けて2021年にスタートした大会。「オランダせんべい」の酒田米菓(同市両羽町、佐藤栄司社長)が特別協賛している。

 プレー内容に関して監督をはじめ指導者、保護者ら大人が怒ってはいけないこと、ベンチ入りメンバーは全員が出場すること、サーブは一人連続5点までなどが大会の主な特徴。この日は園児・児童で組織した酒田、遊佐両市町の13チームがトーナメントに臨み、声を掛け合いながら絶妙なチームワークでボールを拾い、トス、スパイクへとつないでいた。

 サンコーさんは「出場チームが増えた上、小学生だけでなく、年長児のエントリーも多くなってうれしい限り。この年代は何よりバレーをする楽しみを味わってもらうことが大事」と話した。

懸命にボールを追いかける出場選手たち
懸命にボールを追いかける出場選手たち


2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より

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松枯れ防ぎ元気な育成願い 遊佐小4年生が予防薬剤注入体験 地元に緑を残す活動展開

 遊佐町立遊佐小(菅原覚校長)の4年生が8日、同町吹浦の西浜キャンプ場で、松枯れ予防薬剤の樹幹注入を体験した。

 先人が築いた貴重な遺産「クロマツ林」を未来に引き継ごうと活動している同町の砂丘地砂防林環境整備推進協議会(小野寺正樹会長)が、子どもたちにも砂防林の大切さを理解してもらおうと開催した。児童76人と同協議会メンバーら合わせて約100人が参加した。

 小野寺会長は、「クロマツのおかげで林間は風が弱いでしょう」と児童に問いかけた上で、「ここは吹浦の阿部清右衛門さんという方が苦労して植林した場所。後世までずっと残していきたい。今日の作業を大人になっても忘れず、元気な松をまた見にきてほしい」とあいさつした。

 子どもたちは、松が休んでいる寒い時期に作業することや、一度薬剤を注入すると6~7年間、効果が続くことなどを学習。同協議会員らがクロマツに電動ドリルで約10センチの深さに開けた穴に薬剤注入用の容器を差し込んだ後、松を枯らすマツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリを駆除する液体の薬を容器に流し込み、幹深くに届くよう注入した。

 同協議会によると、この日は同キャンプ場北側のクロマツ54本で防除作業。初めての経験だったという伊藤優菜さん(10)は「作業は楽しかった。近くに住んでいてよく来るから、ずっと緑が残るのはうれしい」と話していた。

遊佐小の4年生たちが松枯れ予防の薬剤をクロマツに注入した
遊佐小の4年生たちが松枯れ予防の薬剤をクロマツに注入した



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