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2023年(令和5年) 12月31日(日)付紙面より

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酒田の「印染」作品と魅力紹介 3代続く老舗・斎藤染工場企画展 山居倉庫華の館

 酒田市で3代続く老舗染め物屋「斎藤染(そめ)工場」(齋藤満代表)の作品や手仕事を紹介する初の企画展「酒田の印染(しるしぞめ)―斎染(さいぞめ)とデザイナーが育む手仕事の温もり」が同市の山居倉庫内・華の館で開かれ、色鮮やかな染め物の数々が訪れた人の目を引いている。

 同工場は1926(大正15)年創業。同市南新町一丁目で長年家紋や屋号を法被やのぼり、のれんなどに染色する「印染」を手掛けてきた。型枠に染料を流し込み、型紙を使って生地に染料を刷り込む「手捺染」という技法を用い、丁寧に生地の裏まで染め抜かれているのが特徴。現在は3代目の齋藤代表(55)と妻の美智子さん(53)の2人で作業している。

 展示はこれまで手掛けてきた地元の消防団やみこし会の法被、神社ののぼり、民俗芸能の衣装といった歴史が感じられる伝統的な作品のほか、齋藤代表が「染め物をより身近に感じてほしい」という思いで2008年から制作している「ピアノ柄手ぬぐい」や「もっと!さかたのかわいいあずま袋」などの庄内にゆかりのあるデザイナーとコラボレーションした作品も合わせ計約40点を紹介している。

 作業工程の映像や染め道具、初代、2代の作業風景写真なども展示されており、来館者たちは色鮮やかな作品一つ一つに見入っていた。

 齋藤代表は「遠くから見ても分かるように大きく鮮明に染められているところが印染の魅力。3代続く歴史と、酒田にあふれている染め物を、改めて再認識してもらえたら」と話していた。

 展示は来月15日(月)まで。元日は休館。展示されている手ぬぐいやあずま袋の一部は購入できる。

斎藤染工場の作品や歴史を紹介する企画展
斎藤染工場の作品や歴史を紹介する企画展



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