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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 6月4日(日)付紙面より

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遠隔診療と地域交流実証実験 酒田市が山大、公益大、NTT東日本と協定 活性化図り健康寿命延伸につなぐ

 酒田市は2日、山形大学(山形市、玉手英利学長)、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)、NTT東日本(本社・東京都、澁谷直樹社長)と「庄内地域における遠隔診療と地域コミュニティ形成に関する実証実験」協定を締結した。同市日向地区をモデル地区に、座るだけでバイタルデータが取得できる遠隔医療の新技術実証や、日向コミュニティセンターに有機EL(エレクトロルミネッセンス)の大型モニターを設置し、健康診断や遠隔地との交流など地域コミュニティ活性化を通じた健康寿命延伸の取り組みなどを行う。

 同市では、2021年10月から山形大とNTT東日本が共同で、常駐医師がいない同市飛島の飛島診療所と、日本海総合病院、松山診療所をリモートでつなぐ遠隔診療の実証実験を実施。また、今年4月からは中山間地での実用性検証のため、医療過疎地の日向地区で、日向コミセンを拠点に遠隔診療機器を設置。機材を搭載し、看護師が乗り込んで地域内を巡回する「医療カー」を運用している。

 今回の協定はこうした取り組みをさらに進め、日向コミセンでカフェを運営のほか、「日向地域支え合い活動実行委員会」にも参加し、除雪ボランティアなどにも取り組んでいる同市の公益大にも参加してもらうことで、地域の交流を活性化し、高齢者の健康づくりや学びの場を創出するもの。4者が協力し▽医療分野の課題抽出▽庄内地域におけるオンライン診療のグランドデザイン▽地域住民との健康相談や高齢者の社会参加によるコミュニティ形成▽世代間交流を通した教育の仕組み作り―などに取り組む。

 この日は同市庁舎で締結式が行われ、丸山至市長、城戸淳二山形大大学院有機材料システム研究科教授、神田学長、渡会俊輔NTT東日本山形支店長ら関係者計約20人が出席。城戸教授がこれまでの経緯を説明し、4者で協定書を取り交わした。城戸教授は「新技術の社会実装を進めていき、中山間地域の人々が安心して暮らせる仕組みを整えたい」、丸山市長は「最先端の技術を離島や中山間地域にどう生かせるか実証していく」、神田学長は「高齢者にも気軽に来てもらえる場を作り、健康増進などにつなげていきたい」、渡会支店長は「4者の得意分野を生かし、酒田から新しいモデルを全国に発信していきたい」とそれぞれ話した。

協定書を取り交わす(左から)神田学長、城戸教授、丸山市長、渡会支店長
協定書を取り交わす(左から)神田学長、城戸教授、丸山市長、渡会支店長


2023年(令和5年) 6月4日(日)付紙面より

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世界一目指し10カ国代表熱戦へ 鶴岡市で7月1日、2日 国際バドミントンU16 地元から4選手出場決意語る

 16歳以下の選手を対象に7月1日(土)、2日(日)、鶴岡市小真木原総合体育館で開催される「国際バドミントンU16庄内2023」の記者会見が3日、同体育館で行われた。19年に初開催され、コロナ禍で4年ぶり2回目の国際大会で、地元を含め10カ国の代表男女32人が出場し、シングルス世界一を決める。

 大会は、慶應義塾大先端生命科学研究所の前所長で名誉教授の冨田勝さんが中心となって設立した一般社団法人世界バドミントンU16推進協議会が主催。イングランド、デンマーク、フランス、スペイン、スコットランド、アメリカ、インドネシア、マレーシア、タイの強豪国から男女20人。日本からはU16代表8人、県代表で小林祐希(余目中3年)、池田花保(鶴岡三中3年)、開催地の鶴岡市代表で難波瞳輝(鶴岡三中3年)、上野優花(立川中3年)の各選手が出場する。1日に予選リーグ、2日に決勝トーナメントを行う。観戦は無料。1日には女子ダブルス元日本代表の前田美順さんらによる小学生対象のバドミントン教室もある。

 会見で大会実行委員長の冨田実行委員長は「前回出場者の中には自国のトップとして国際大会で優勝した選手もいる。継続開催し、世界中のジュニア選手が目標とする大会にしていきたい」と強調。男子の難波選手(14)と女子の池田選手(14)は「初の世界大会で貴重な経験になる」「全力で悔いが残らないように頑張る」と決意表明した。

会見で決意表明した難波選手(右から3人目)と池田選手(同2人目)。右端は冨田大会実行委員長
会見で決意表明した難波選手(右から3人目)と池田選手(同2人目)。右端は冨田大会実行委員長


2023年(令和5年) 6月4日(日)付紙面より

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ちょっとすっぱいけどおいしい!! 「フルーツタウンくしびき」観光果樹園紹介所開所 保育園児がサクランボもぎ取り体験

 サクランボの収穫シーズンを迎え、鶴岡市のくしびき観光果樹園紹介所が2日、同市西荒屋の産直あぐり内で今年も開所した。同所で開所式が行われるとともに、買い物客などへ櫛引産の紅さやかや缶バッジなどを配布し、観光さくらんぼ園をPRした。

 紹介所は、「フルーツタウンくしびき」の地域特性を生かし、観光客誘致を図ろうと櫛引観光協会(安野良明会長)が設置している。6月のサクランボを皮切りに、ブドウやリンゴ、ナシなど櫛引地域の観光果樹園の紹介を一手に引き受ける。

 開所式には安野会長や同産直の鈴木光秀代表取締役などが出席。安野会長が「ここ数年はコロナ禍で櫛引地域の果樹園も厳しい状況にあったが、ようやく人が動き出した。フルーツタウンとしてますます地域を盛り上げ、多くの人から観光果樹園を利用してもらいたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、地元の櫛引南部保育園(五十嵐真由美園長、園児43人)の年長組11人がさくらんぼ体操やかわいらしいダンスを披露した。足を止めた買い物客に早生種の紅さやかや同協会イメージキャラクター「みのりん&たわわん」が描かれた缶バッジ、ポストカードなどを観光協会職員がプレゼントし、観光果樹園をPRした。

 開所式後は園児たちが近くのフルーツハウス鈴木を訪問し、紅さやかのもぎ取りを体験。園児たちは真っ赤なサクランボに目を輝かせ、背を伸ばして実をもぎ取っていた。佐藤湊斗君(6)は「ちょっとすっぱいけどおいしい。たくさん食べたよ」と笑顔を見せていた。

 櫛引地域では今年、果樹園5カ所でサクランボ狩りができ、いずれも3日に開園した。今月中旬には主力品種の佐藤錦が収穫時期を迎えるという。

櫛引南部保育園の園児たちが早生種の紅さやかをもぎ取り体験
櫛引南部保育園の園児たちが早生種の紅さやかをもぎ取り体験


2023年(令和5年) 6月4日(日)付紙面より

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火縄銃の轟音響く 荻野流砲術隊が演武 上山王日枝神社例大祭

 鶴岡市日枝に鎮座する上山王日枝神社(加藤完治宮司)の例大祭が3日、同神社で行われ、女性砲術隊「桜会」を含む荘内藩荻野流砲術隊(池田幹夫大隊長、隊員24人)が火縄銃の演武を繰り広げた。

 同神社は585年に創建され、1699年に酒井忠真公が本殿を建て替えた記録が残されている。1986年、社殿の銅板葺き替え工事の際、屋根裏から旧庄内藩酒井家が日枝神社に奉納した8丁の火縄銃が見つかった。これを契機に2008年の例大祭から火縄銃の演武を奉納している。

 この日は本殿で神事を行った後、砲術隊が火縄銃を持ち「立ち放ち」「膝放ち」「腰放ち」という演武を披露。境内には「ドン、ドン」と迫力のある音が響き、集まった見物客を楽しませた。見守った市民は「火縄銃の音が体の芯まで伝わり厄が払われた気がする」と話していた。

 今年の「郷方当屋」は柳田の小池由智さん、「町方当屋」は新町の佐藤健さんが務めた。夜には社殿で来年の当屋に引き継ぐ「神宿引継ぎ」が行われた。

女性だけの砲術隊「桜会」を含む荻野流砲術隊が迫力ある火縄銃の演武を披露
女性だけの砲術隊「桜会」を含む荻野流砲術隊が迫力ある火縄銃の演武を披露


2023年(令和5年) 6月4日(日)付紙面より

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就業体験の成果報告 鶴高専学生9人 企業と連携CO―OP教育

 鶴岡工業高等専門学校(太田道也校長)が企業と連携して取り組む「CO―OP(コーオプ)教育プログラム」の教育成果報告会が2日、同校で行われ、春休みを利用して就業体験した4、5年生合わせて9人が企業現場での技術習得などの成果を報告した。

 同プログラムは、希望する3年生以上の学生が長期休みを利用して提携企業での2―3週間の就業体験を卒業まで継続し、講義と就業を繰り返しながら能力を向上する取り組みで、10年前から継続している。就業には基本的に報酬がある。今春は県内外5社が就業体験に協力した。

 報告会はポスター発表形式で行われ、企業関係者も参加した。東北エプソン(酒田市)で就業した4年機械コースの伊藤和奏さん(18)は、壊れた基盤のはんだ付け修理・取り付けなどを経験し「学校で学んだ内容が実際の仕事にも生かせると知った。今後は学習の幅を広げ、新しいことにも積極的にチャレンジしたい」と報告。オリエンタルモーター(鶴岡市)で精密小型モーターの実用試験を担当した5年情報コースの久保田亮太さん(19)は「実際の業務を社員の人と同じタイムスケジュールで体験できて、就職に対するイメージが湧いた。失敗したときは原因を論理的に考え、効率的に仕事をこなすための知見を広げる必要があると学んだ」と語った。庄内ではこのほか鶴岡ガス(鶴岡市)、TBR(同)が協力した。

「CO―OP教育プログラム」による就業体験の成果を発表する学生
「CO―OP教育プログラム」による就業体験の成果を発表する学生



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