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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より

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サブコートを少年サッカー規格に 要望受け 配置検討 県立鶴岡病院の解体跡地 人工芝サッカー場整備へ 検討委現地を視察

 鶴岡市高坂にある旧県立鶴岡病院解体跡地への人工芝グラウンド(サッカー場)整備に向けた同市の跡地活用検討委員会(委員長・阿部真一副市長、委員10人)の第2回会合が25日、市朝暘武道館で開かれた。メインとサブの2つのコートのうち、鶴岡地区サッカー協会からの要望を踏まえ、サブコートは当初想定の2倍近い広さとなる少年サッカーの試合の規格に合ったコートの配置が可能かどうか、市側で検討することになった。10月に予定する次回の検討委に、複数の配置パターンを示す予定。

 市の整備計画案では、跡地に広さ9360平方メートル(117メートル×80メートル)のメイン、1840平方メートル(46メートル×40メートル)のサブの人工芝サッカー場を2コート整備するほか、管理人室や会議室、倉庫、トイレなどを備える平屋建て管理棟(面積300平方メートル)、夜間照明設備、約240台分の駐車場を設ける。サブコートについては、フットサル2面分を想定したが、事前のサッカー協会への聞き取りで、少年サッカー用コート3400平方メートル(68メートル×50メートル)の整備要望があった。メインコートの2分割と合わせて少年サッカー用として3面使用できるようにしてほしいとの内容。

 この日は、協議に先立って現地視察もあり、各委員が起伏のある状況などを見て回った。協議では、跡地の状況からサブコートのほかに、管理棟や傾斜地を利用した観覧スペース、遊具などを備える幼児や若年層向けの多目的ゾーン、屋根付き休憩スペースの配置についても、それぞれ利用する側の動線や使い方を検討した上で配置計画を整理するべきとの意見が出された。

 市側は県が進めている跡地の測量も踏まえ、複雑な土地の形状や隣地との詳細な境界を見定めるなどした上で、次回の第3回検討委に複数の施設配置パターンを提示する方針を示した。

 検討委は地元の黄金地区自治組織や鶴岡地区サッカー協会、スポーツ関連団体、幼稚園・認定こども園などの代表らで構成。市は来年2月までに4回の会合を開き、施設機能や運営計画、事業費などを盛り込んだ整備基本計画を策定する。

 跡地については今秋に県から譲渡を受けた後、市が旧病院を解体。基本・実施設計を2025年度までに終え、建築・外構工事は26―27年度に行い、27年度中の利用開始を見込む。解体経費13億円は市と県で折半して負担し、サッカー場整備費約10億円は市が全額負担する。

8年前に閉鎖された旧県立鶴岡病院の跡地を視察した検討委メンバーら=鶴岡市高坂
8年前に閉鎖された旧県立鶴岡病院の跡地を視察した検討委メンバーら=鶴岡市高坂


2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より

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特産だだちゃ豆全国へ JA鶴岡 初出荷式 作柄、味ともに良好

 鶴岡市特産「だだちゃ豆」が収穫期を迎え、JA鶴岡(佐藤茂一組合長)の本年産初出荷式が26日朝、同市覚岸寺の同JA北部選果場で行われた。本年産だだちゃ豆の生育は天候に恵まれて今のところ順調で、品質について生産者は「例年より作柄も良く、味も良好」と太鼓判。コロナ禍明けの消費増と高値販売に期待を寄せている。

 同JAによると、本年産はだだちゃ豆専門部(加賀山雄専門部長)182人が計232ヘクタールで作付け。4月中旬から播種(はしゅ)作業が始まり、6月上旬には強風と乾燥の影響で葉の傷みと生育の停滞が見られたものの、その後は順調に生育し、品質も安定してきている。今季は目標出荷量800トン、販売額は1キロ平均単価1000円で、計8億円を見込む。担当者によると、早生品種が出回っている現在は1000円以上の単価が付いているという。

 初出荷式には同JA役員と生産者、県、市、全農県本部などから約30人が出席。神事で順調な生育と輸送の安全を祈願した後、佐藤組合長らがテープカットを行い、早生品種の「早生甘露」を積み関東方面の市場に向かう第1便の大型トラック1台を拍手で送り出した。

 佐藤組合長はあいさつで「全国のだだちゃ豆ファンの皆さん、お待たせしました」と呼び掛け、「新型コロナウイルス感染症の5類移行で人の動きが活発化し、飲食店での需要も増えてきた。消費者が笑顔になり、高値販売で生産者も笑顔になれるよう努める」と述べた。加賀山だだちゃ豆専門部長(41)は「今年のだだちゃ豆も味は良好。全国においしいだだちゃ豆を届けられるよう生産者一丸となって取り組む」と話した。

 同JAのだだちゃ豆は、「早生甘露」「甘露」「早生白山」「白山」「晩生甘露」「おうら」の順で収穫期に入り、9月中旬まで出荷が続き、主に関東、関西方面に出荷される。

神事で豊作や輸送の安全を祈願し、特産のだだちゃ豆を全国向けに初出荷した
神事で豊作や輸送の安全を祈願し、特産のだだちゃ豆を全国向けに初出荷した


2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より

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いかだ乗りご満悦 鶴岡市 羽黒町 川遊び笑顔と歓声

 鶴岡市羽黒町の中心部を流れる藤島川で26日、子どもたちを招いた「川遊び」が行われた。地元・いずみ保育園(丸山弘美園長、園児18人)の園児が、水土里ネット笹川(笹川土地改良区・丸山成人理事長)のスタッフが作った「いかだ乗り」を楽しんだ。

 川に親しんでもらおうと、水土里ネット笹川が同市羽黒町荒川にある「笹川第2揚水機場」に夏休みの地元の子どもたちを招待している。川遊びはコロナ禍で中止となって以来、4年ぶりとなった。

 会場には「いかだ乗り」のほかに「スーパーボールすくい」「ビニールプール」の遊び場が設けられ、子どもたちの笑顔であふれた。

 このうち、土地改良区の推進員スタッフが3リットル入りペットボトル約60本を集めて作った「いかだ乗り」では子どもたちが藤島川の岸を「往復」して川に親しんだ。揚水機場前の「ビニールプール」では水鉄砲を持って水を掛け合い、夏空に子どもたちの歓声が響いた。

 丸山理事長は「昔のように川遊びをする機会が少なくなった今の子どもたちに楽しんでもらおうと笹川土地改良区の恒例行事として行っている。無邪気に遊ぶ子どもたちの笑顔が見ることができて何よりだ」と話していた。

土地改良区推進員のスタッフが見守る中で「いかだ乗り」を楽しむ保育園児
土地改良区推進員のスタッフが見守る中で「いかだ乗り」を楽しむ保育園児


2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より

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循環型農業の食材をおいしく 料理人とタッグ 付加価値高める 山大イノベーションキッチン 研究成果オリジナル料理でPR

 循環型農業の食材を使った料理提供と研究成果を発表する「山大イノベーションキッチン」が22日、鶴岡市の山形大学農学部(村山秀樹学部長)で行われた。

 イノベーションキッチンは山大の教授や学生がプロの料理人とタッグを結成。循環型農業で作られた食材を使って付加価値の高いオリジナル料理を生み出すことが目的だ。研究成果を論文形式で発表するだけでなく、市民に「目に見える形(料理)」にして伝えることを目指している。

 この日は山形大学工学部の西岡昭博教授と同農学部の浦川修司教授、その学生が登壇。これまで取り組んできた研究についてプレゼンテーションした。
 このうち、農学部4年生の相澤陽菜さん(22)と岡本真月理さん(21)のプレゼンでは豚に与えるエサの生産から肥育、豚肉として販売するまで一貫した取り組みを紹介した。

 その中で2人は「養豚に与える庄内産トウモロコシ子実の安定確保を一つの課題に研究している。飼料用の輸入トウモロコシを地元産に置き換えるには多収栽培が必要。今は『カビ毒』に汚染されない品種の絞り込みを進めている」と話した。

 会場では「blanc blanc gastropub」の五十嵐督敬(よしのり)シェフ(38)が考案した「米粉とザリガニのクラシックビスク」と「山大あらびきウインナー?鶴岡野菜を添えて?」の2品が参加者に振る舞われ「とてもおいしい」と高い評価を得た。

 イノベーションキッチンは山大進学に関心を持つ高校生を対象にしたオープンキャンパスに合わせて実施した。参加した女子高生は「楽しいイベントだった。私も農業と食について研究してみたい気持ちが強くなった」と話していた。

豚に与える庄内産トウモロコシ子実の栽培研究についてプレゼンする相澤さん(右)と岡本さん
豚に与える庄内産トウモロコシ子実の栽培研究についてプレゼンする相澤さん(右)と岡本さん


2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より

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熱中症疑いの高齢者無事保護 酒田署 酒田・庄内ヤクルト販売の2人に感謝状

 熱中症の疑いのある高齢者を保護したとして、酒田警察署(熊坂嘉幸署長)は24日、ともに酒田市在住で庄内ヤクルト販売社員の、高橋美晴さんと柴田千愛(ちさと)さんに感謝状を贈った。

 同署によると、2人は今月6日午前9時半ごろ、遊佐町江地で配達中、無人の建設現場の敷地内で道に迷っていた90代男性を見つけた。汗だくで具合が悪い様子だったため縁石に座らせ、持っていた氷とヤクルトで水分補給や体を冷やすなど応急処置を施した。男性が家が分からなくなったと話したことから、110番通報して同署員に引き継いだ。その後、男性は病院へ搬送され、軽い熱中症と診断されたがその日のうちに退院、帰宅したという。

 この日の贈呈式は同署で行われ、熊坂署長が「とっさの気転が人命救助につながり、大変ありがたい」と高橋さんと柴田さんにそれぞれ感謝状を手渡した。高橋さんは「熱中症も軽く済んで本当に良かった」、柴田さんは「その後心配していたので、後日ご家族からお礼の言葉をもらって安心した」とそれぞれ話した。

熱中症の高齢者を保護した柴田さん(左から2人目)と高橋さん(3人目)
熱中症の高齢者を保護した柴田さん(左から2人目)と高橋さん(3人目)



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