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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 7月28日(金)付紙面より

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鶴岡市技術職採用60歳へ拡大 従来の「39歳以下」から引き上げ人材確保図る

 鶴岡市は技術系職員の人材確保が困難になっているとして、来年度の市職員採用で、社会人経験者のUIJターン枠上級(大学卒業程度)試験の年齢上限を従来の「39歳以下」から「60歳以下」に引き上げる。対象は「土木」「建築」「電気」の3職種で、これらの職種については高校卒業程度の「初級」の試験区分も新たに設け、人材確保に努める。

 専門性が高い技術職は応募者が少なく、人材不足が懸念されている。併せて都道府県職員や政令指定都市職員の採用でも技術職に限って採用条件の年齢を引き上げるケースが広がっていることから、同市も引き上げに踏み切った。公務員の定年退職年齢は来年度から61歳となり段階的に65歳まで引き上げられる。

 社会人経験者枠の受験資格は土木技術士や建築士、電気主任技術者など各職種に関連した資格を保有し、県外に本社を置く企業や公的機関などでの勤務経験があり、8月末時点で県外に在住している人。採用はいずれも「若干名」。新設する初級の3職種の採用枠も「若干名」としている。

 他の職種と同様に試験は2次まで予定している。受験希望者は8月1日―31日に電子申請で申し込む。市職員課は「県外からのUIJターンのニーズに期待し、年齢にかかわらず即戦力となる技術系人材を求めたい。初級技術職の試験区分では工業高校などの生徒から鶴岡市の技術職員を目指して受験してほしい」としている。問い合わせは市職員課=電0235(35)1159=へ。


2023年(令和5年) 7月28日(金)付紙面より

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研究者の指導で生物学の実習 首都圏・米国から高校生集いカレッジ

 鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所で26日、「慶應サマーバイオカレッジ2023」が始まった。首都圏と米国ニューヨークから同大関連高校の生徒計18人が先端研バイオラボ棟に集まり、研究者の指導を受けながら生物学などの実習に取り組んでいる。

 高校生から科学への興味と探求心を引き出そうと同研究所が開設された2001年から実施している。コロナ禍で2020年から22年まで中止となったため4年ぶりの開催となった。

 今回は慶應義塾(神奈川県)、志木(埼玉県)、慶應義塾女子(東京都)、湘南藤沢(神奈川県)、ニューヨーク学園(米国)の5校から1―3年生の男女18人が参加。2泊3日の合宿形式で、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)を使ったクローニング(細胞の増殖)や試薬を投入したエビの観察などを体験する。

 初日の26日は開講式の後、先端研の北島正二朗特任講師の指導で実験器具の基本操作を学んだ。ごく少量の液体を吸い取る「ピペット」を手にした高校生たちは、見慣れない器具にもかかわらず使い方について積極的に質問していた。

 このほか森田鉄兵特任准教授の指導でGFPクローニングの反応液調整や、足立晴彦特任助教の指導でエビへの試薬の投入などに取り組んだ。慶應義塾高3年の田村嶺征さん(18)は「まだまだ知識が足りないので勉強のためサマーカレッジに応募した。初めて学ぶことも多く、自分が何を得られるのか楽しみ」と話していた。

 2日目にGFPを大腸菌へ導入し細胞内の変化など確認する。試薬を投入したエビは顕微鏡で血管や血球などを観察するという。また、2日目は鶴岡市立加茂水族館を訪れてクラゲ学習会に臨む。

実験器具の基本的な使用方法について学ぶ高校生たち
実験器具の基本的な使用方法について学ぶ高校生たち


2023年(令和5年) 7月28日(金)付紙面より

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佐高信の思郷通信146 リベラル派を消した「加藤紘一の乱」

 『週刊現代』の7月15日&22日号で、「加藤紘一の乱」について語った。あれは2000年11月20日のことである。

 司会が『毎日新聞』元政治部長の倉重篤郎で、ゲストが自民党元幹事長の山崎拓と私。

 「宏池会最後のスター加藤紘一を、現在の政治を睨みながら語りたい。岸田文雄政権を見ていると、どこが宏池会政権なのか、疑いたくなります。だって、防衛費大幅増から長距離ミサイルの保有まで、やっていることは、安倍晋三政権以上の軍拡ですよ。吉田茂以来宏池会の伝統と言われた『軽武装、経済重視路線』が、ものの見事に裏切られた感じがする」

 倉重がこう口火を切ったので、私も、

 「岸田に宏池会を名乗る資格があるんですかね。今年亡くなった外務省密約事件の西山太吉さんは、宏池会本流の大平正芳に食い込んだ番記者だったが、『岸田は私の知っている宏池会とは似て非なるものだ』と怒っていました」

 と応じ、さらに、

 「宏池会亜流という言葉があるかどうか知りませんが、岸田はむしろ清和会亜流と呼ぶべきではないでしょうか。私は『岸田晋三』と言ってる」

 と続けた。

 加藤がどこまで意識していたかはわからないが、「加藤の乱」の失敗によって、宏池会の伝統、つまりリベラルは自民党にいなくなったのである。

 「その後は、小泉純一郎、安倍晋三、と十数年にわたる清和会支配体制を作り上げることになる。その意味では、戦後日本政治の流れを変えた決定的な事件だった」

 私がそう残念がると、山崎が、2人だけでも国会に行って党を割ろう、と加藤と共に2度国会に向かった、と証言した。

 その時、国会議事堂前で待っていてブロックしたのは幹事長だった野中広務である。

 「俺は、幹事長として、あなたがたを処分したくない。あんたがたの将来のために、欠席だけにしてくれ」

 山崎によれば、野中はこう言った。

 「野中氏は加藤幹事長時代の幹事長代理だった人。加藤のことを好きだったし、尊敬していたんです。野中氏が俺の顔を立ててくれと、懇願したんです。それで引き揚げることにした。実際に野中氏は処分しなかった。普通ありえないことです」

 山崎のこの説明に、倉重が、

 「あのとき二人が突っ込んでいたらどうなっていたでしょうかね」

 と問いかけたので私は

 「加藤総理が誕生したと思う。自民党からは外されるが、国民的人気は盛り上がる。その突風に自民党内だってグラグラする。もともと理念で結び付いている政党ではないし、選挙制度も時の風で大きく結果が動く小選挙区になっていた。雪崩を打ったと思いますね。保守リベラルが野党も巻き込んで復権し、時代を変える好機になった」

 と答えた。

 後で私は野中に、加藤を総理にできなかったことを謝られたが、残念ながら加藤に野中を取り込む懐の深さがなかった。(評論家、酒田市出身)


2023年(令和5年) 7月28日(金)付紙面より

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迷子の男児無事保護たたえる 酒田署 酒田南高1年の和嶋さんに感謝状 「勇気ある素晴らしい行動」署長

 迷子を保護したとして、酒田警察署(熊坂嘉幸署長)は25日、酒田南高校普通科1年の和嶋琉槍(りゅうや)さん(15)=酒田市大宮町三丁目=に感謝状を贈った。

 同署によると、今月12日午後8時ごろ、部活帰りの和嶋さんが自転車で国道7号沿いを走行中、同市こがね町の交差点横断歩道を赤信号で渡ろうとしていた男児(6)を発見し、危険を感じて呼び止めた。周囲に大人が見当たらなかったことなどから「迷子になったの」と声を掛けたところ、男児が「うん」と返事をして走り去ったため110番通報。自転車を置いて怖がらせないよう配慮しながら、同署員に引き継ぐまで歩いて見守り続けた。その後、両親から捜索願が出ていた男児と判明し、無事両親と共に帰宅したという。

 この日の贈呈式は同署で行われ、熊坂署長が「話しかけたり見守ったりは大人でもなかなかできない。勇気のある素晴らしい行動」と和嶋さんに感謝状を手渡した。和嶋さんは「無事家に帰れたと聞いて安心した。今後も困っている人がいたら手助けできるようにしたい」と話した。

表彰を受けた和嶋さん(中央)
表彰を受けた和嶋さん(中央)


2023年(令和5年) 7月28日(金)付紙面より

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新型コロナ 鶴岡南高でクラスター 学校祭終了後に体調不良

 鶴岡市の鶴岡南高校 (遠田達浩校長、生徒580人)は26日、同校のホームページに「学校祭終了後、生徒・教職員に新型コロナ感染を含む体調不良者が多数発生した」と記載し、同校で新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生したことを公表した。27日午前までの感染者数は、生徒・教職員合わせて100人余り。

 同校が生徒の保護者に対し25日に連絡した内容によると、クラスターは今月21、22日に同校で開かれた学校祭「南高祭」の際に、同窓会館「鶴翔会館」で発生した可能性が高いとしている。一般公開もあり、同会館にある程度の時間留まった保護者らに、体調への留意を呼び掛けた。同校によると、25日からの夏期講習は中止している。部活動は実施している。



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