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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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幻想的な世界 羽黒山五重塔 13日まで 卯歳御縁年記念した光の映像

 鶴岡市の国宝羽黒山五重塔で11日夜、月山の卯歳(うどし)御縁年を記念した光の映像「プロジェクションマッピング」が始まった。杉並木に夕闇が迫る中、赤、青、黄、緑といった光が幻想的な世界を演出した。

 羽黒町観光協会のメンバーなどでつくる実行委員会が、お盆の帰省シーズンに合わせて企画した。制作は酒田市の映像会社に依頼。羽黒山の四季や6体の神、駆け巡るウサギを表現した。

 初日の会場には帰省客ら約350人が集まった。辺りが暗くなると、かやぶき屋根の改修が進められている五重塔に光の映像が浮かび上がり、訪れた人たちを楽しませた。

 プロジェクションマッピング(夏の部)は13日まで。時間は午後6時半から8時半。最終日の13日は卯歳限定夜間特別御朱印の頒布もある。9月16、17、18日の連休も秋の部として行われる。時間は夏の部より30分早まり、いずれも午後6時から8時。入場の際、随神門前で1人500円の協力金を求める。問い合わせは実行委事務局の羽黒町観光協会=電0235(62)4727=へ。

五重塔に映し出された光の映像
五重塔に映し出された光の映像


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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庄内町 ダイナミックに氣龍祭

 庄内町の夏祭り「しょうない氣龍祭」が11日夜、県道44号沿いの目抜き通りで繰り広げられた。祭りのシンボルである「飛龍」と「姫龍」のダイナミックな演舞などが披露され、沿道に詰め掛けた見物客を魅了した。

 氣龍祭は、2019年に終了した夏宵まつりに代わり企画された夏祭り。祭りのメインとなるのは同町深川地区に古くから伝わる「金沼飛龍伝説」をモチーフに制作・改修された2匹の龍。飛龍は全長40メートルで、頭部が高さ3・5メートル、長さ4・6メートル、幅2・9メートル。姫龍は全長30メートルで、頭部が高さ1・5メートル、長さ2メートル、幅1メートル。

 あまるめ飛龍太鼓の力強い演奏に合わせ、頭部に阿部武敏町観光協会長と富樫透町長を乗せた飛龍と姫龍が入場し幕開け。小中学生による龍担ぎ体験に続き、羽黒高校チアリーディング部や「チャンネル―iダンスプロジェクト」など6団体が熱気あふれる踊りパフォーマンスを展開。

 祭りのフィナーレでは「飛龍」と「姫龍」の演舞が披露され、庄内飛龍會(加藤智会長)のメンバーらが、爆竹やドラを打ち鳴らしながら気合の掛け声とともにダイナミックな舞を披露。沿道の見物客から大きな拍手が送られていた。

 一方、町ギャラリー温泉「町湯」前駐車場を会場に行われた屋台村には、キッチンカーなど約30店が出店し、行列ができるなどにぎわっていた。

勢いよく引き回される飛龍
勢いよく引き回される飛龍


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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無痛MRI乳がん検診導入 庄内余目病院庄内地域で初 女性の負担軽減15日から

 庄内町の医療法人徳洲会「庄内余目病院」は、磁気共鳴画像診断(MRI)を利用した痛みを伴わない「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」を導入、15日(火)から検査を開始する。同検診の導入は県内の医療機関で2例目で、庄内地域では初めて。

 無痛MRI乳がん検診で使われる「DWIBS法(ドゥイブス法)」は、従来の乳がん検診である「マンモグラフィー検査」が乳房を潰し、人によっては痛みを感じるといった理由で、検査を受けずに発見が遅れてしまうケースが多くあることを受け、寝ているだけで全身のがんの有無や分布を診断できるMRIによる検査方法。ニュースなどで取り上げられたことから同病院にも問い合わせが多くあり、検査を受ける女性の負担を少しでも減らそうと導入を決めたという。

 検診は、問診票を記入後検査着に着替え、MRIの寝台にうつぶせの状態で15分ほど撮影する。痛みは全くなく、服を着た状態で受けることができるため安心して検査を受けることができる。

 日本人に多い高濃度乳腺の場合、マンモグラフィーでは乳腺もがんも白く映り、がんを見逃してしまうケースがあるが、MRIではがんの部分が黒く映るため、見逃しを防ぐことができる。マンモグラフィーの平均的な乳がん発見率が1000人中3人に対し、無痛MRI乳がん検診では1000人中15人と撮影の精度も高いため、早期発見、早期治療につながるという。

 同病院放射線科の石堂久美子副主任は「女性の羞恥心や痛みに配慮した検診のため、マンモグラフィー検査が苦手な人やこれまで乳がん検診を受けたことがない人にも安心して検診を受けてほしい」と話した。

 検査費用は2万2000円(税込み)。実施日は平日の午後のみで、結果は検査から2―3週間後に受診者へ郵送で届くという。検査の予約や問い合わせは同病院健康管理センター=電0234(43)2424=へ。

無痛MRI乳がん検診の様子=庄内余目病院提供
無痛MRI乳がん検診の様子=庄内余目病院提供


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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鶴岡市ふるさと納税返礼品に 地元工場製アマ無線機 初の工業品

 鶴岡市は、市内に完成組立工場があるJVCケンウッド製のアマチュア無線機を、ふるさと納税返礼品に加えた。室内で楽しめる趣味としてコロナ禍で無線人気が再燃していることに着目した。アマチュア無線機の返礼品は全国的にも珍しく、同市では初の工業品の返礼品。

 返礼品となるのは同社の旗艦モデルに次ぐ高級機種で、定価50万1000円。出力が違う2種類あり、167万円の寄付額で希望の1台が届けられる。

 アマチュア無線機は、免許を取得した上で使用することができる。日本アマチュア無線連盟によると、1995年度に19万人を超えていた会員数が携帯電話やインターネットの普及などで年々減少。コロナ禍の「ステイホーム」「巣ごもり生活」でアマチュア無線が再び注目され、2020年度に6万5788人と27年ぶりに増加に転じ、21年度も微増が続いた。

 無線機を製造するJVCケンウッド山形は鶴岡中央工業団地にある。「オーディオ御三家」と呼ばれた音響メーカーの一つトリオの子会社として1981年に創業。2013年に現在の社名となり、業務用無線機や特定小電力無線機、通信機器応用システム、業務用音響機器などの主力工場として稼働している。

 市は「組み立てから完成まで多くの工程を要する返礼品の製品は、鶴岡の工場の作り手の皆さんが一台一台心を込めて作っている。これを機会にアマチュア無線の魅力を多くの人に知ってもらい、寄付額の増額につなげたい」と話している。

鶴岡市のふるさと納税返礼品に採用されたアマチュア無線機
鶴岡市のふるさと納税返礼品に採用されたアマチュア無線機


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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目指すは全国大会 商工会青年部主張発表会 渋谷さん(出羽商工会)東北出場を激励 諦めずにチャレンジ 「地域を守る」訴える

 商工会青年部主張発表県大会で最優秀賞に選ばれ、東北・北海道ブロック大会に県代表として出場する出羽商工会青年部の渋谷真子さん(31)=鶴岡市田麦俣=の壮行式が10日、同市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。渋谷さんは「みんなを全国大会に連れて行けるように頑張る」と、激励に駆け付けた県内各地の商工会青年部の仲間たちへ向け決意表明した。

 かやぶき職人の渋谷さんは2018年7月、作業中に屋根から転落して脊椎損傷の大けがを負った。その後、「車いすユーチューバー」として活躍。出羽商工会青年部に加入し、青年部活動にも携わっている。

 先月12日に高畠町で開かれた県商工会青年部連合会(難波裕朋会長)の主張発表会で、仲間の協力を得て車いすで行くことのできる鶴岡市内の観光地や温泉地を紹介する動画を作成して発信するなどの取り組みを紹介し、「できないから諦めるではなく、まずはチャレンジする。青年部の仲間と手を取り合って、大好きな地域を守っていきたい」と発表。今月22日の7道県代表によるブロック大会出場者に選ばれた。

 壮行会は県商工会青年部連合会が開催し、約30人が出席。渋谷さんと幼なじみという難波会長(出羽商工会青年部)、来賓の小野木覺県商工会連合会長が「ブロック大会だけでなく全国大会でも優勝を」と熱いエールを送った。

 渋谷さんはリハーサルを兼ねて、「“出来ないを出来る”へ 一緒に変えてくれる人たちがいる」と題した主張発表を披露。「ブロック大会で優勝し全国大会を目指す」と力強く宣言した。

壮行式で仲間の激励を受ける渋谷さん(前列中央)
壮行式で仲間の激励を受ける渋谷さん(前列中央)


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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土門拳文化賞に川眞田さん(徳島県吉野川市) 作品は「被爆ヒロシマの叫び!」10月1日授賞式

 酒田市がアマチュア写真家を対象に制定する「第29回土門拳文化賞」の入賞作品が決まった。最高賞の土門拳文化賞には川眞田慶治さん(88)=徳島県吉野川市=のカラー30枚組み「被爆ヒロシマの叫び!」が選ばれた。授賞式は10月1日(日)、同市の土門拳記念館(佐藤時啓館長)で行われる。

 酒田市名誉市民第1号で世界的な写真家・土門拳さん(1909―90年)の功績をたたえ、写真文化と写真芸術の振興などを狙いに、土門さんの作品を収蔵する同記念館の開館10周年記念事業として1994年度に創設した賞。国内のアマチュア写真家を対象に自由なテーマで写真作品を公募、優秀作を表彰しており、プロ写真家への登竜門として定着している。

 29回目の今年は、全国39都道府県の102人から108テーマが寄せられ、6月9日にいずれも写真家の江成常夫さん、大西みつぐさん、藤森武さんの3人が市内で選考委員会を開き文化賞1点、それに次ぐ奨励賞3点を選んだ。

 最高賞に選ばれた川眞田さんの作品は、土門さんの代表作の一つ「ヒロシマ」同様、被爆地の今を生きる人々の「叫び」「祈り」をまとめたもの。藤森さんは「どの写真からも平和を願う『祈り』からの『叫び』が伝わってくる。まさに土門拳のリアリズム写真そのもの。核拡散の脅威が続く今こそ、ヒロシマ・ナガサキの真実の姿を世界中の人々が見つめ直すべき」と講評している。

 奨励賞には、若松誠さん(55)=東京都=の「Esperanza(希望)―陽はまたのぼる」、福岡育代さん(60)=同=の「母へ捧ぐ―中野・時景」、卯月梨沙さん(35)=同=の「幽明」が選ばれた。

 受賞作品は、授賞式に先立ち9月16日(土)から同記念館に展示される。

最高賞に選ばれた「被爆ヒロシマの叫び!」の1枚=酒田市提供
最高賞に選ばれた「被爆ヒロシマの叫び!」の1枚=酒田市提供

川眞田慶治さん
川眞田慶治さん


2023年(令和5年) 8月13日(日)付紙面より

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第1回リバプール国際フルートコンクール 鎌田さん(鶴岡市出身)第1位に輝く

 鶴岡市出身のフルート奏者・鎌田邦裕さん(29)=京都市在住=が、英リバプールで8、9日(現地時間)に開催された「第1回リバプール国際フルートコンクール」で1位に輝いた。副賞で、来年開かれる「リバプール・モーツァルト・オーケストラ」にソリストとしての出演招待を受けた。

 リバプール・フルート・アカデミー主催によるコンクール。課題曲の事前動画審査を経て、9日開催の6人による準決勝に選出された。準決勝はそれぞれ2曲演奏し、鎌田さんは10日の決勝に進む3人に選ばれた。決勝は3曲演奏で、最高位の賞を受賞した。

 鎌田さんは鶴岡南高から京都市立芸術大音楽学部に進み、同大大学院音楽研究科修了。権威と伝統あるクラシック音楽のコンクールの一つで若手音楽家の登竜門として知られている、昨年の第91回日本音楽コンクール・フルート部門で2位入賞とともに岩谷賞(聴衆賞)を受賞した。

 今回の受賞に鎌田さんは「ヨーロッパでのコンクールで1位を受賞することができ、本当にうれしく思う。ヨーロッパでも認められ、これからの自信にもつながる。副賞として来年、オーケストラと共演する機会を頂いたので聴衆の方々に喜びや楽しさを届けられるよう精いっぱい励んでいきたい」とコメントした。

表彰式で1位の賞状を手にした鎌田さん=9日、英リバプール(Cクレアティフ)
表彰式で1位の賞状を手にした鎌田さん=9日、英リバプール(Cクレアティフ)



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