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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 8月8日(火)付紙面より

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2尺玉競演1万発の大輪 酒田の花火 4年ぶり港都染める

 全国各地の花火師による2尺玉(20号玉)を使った競技大会をプログラムに盛り込んだ「酒田の花火 全国二尺玉花火競技大会」が5日夜、酒田市の最上川河川敷で行われた。2020、21年は新型コロナウイルス感染拡大、昨年は最上川の増水の影響でそれぞれ中止に。長年続いた酒田の花火大会を衣替えし、4年ぶりに約1万発の大輪が酒田の夜空を鮮やかに焦がした。台湾からのインバウンドを含め会場に詰めかけた行楽客から大きな拍手が送られた。

 関係者によると、2尺玉は上空600メートル余まで上昇し、直径約480メートルの大輪を咲かせるという。地元の安藤煙火店(栄町)が標準審査玉を担当し、競技大会には全国各地の8社がエントリー。このほか、10号玉の連続打ち上げ、水上・空中スターマインの同時打ち上げ、展開幅約2キロをフルに使ったワイドスターマインなどが行われた。

 加藤聡実行委員長(酒田商工会議所会頭)が「4年ぶりとなる酒田の花火を楽しんで」とあいさつした後、午後7時半すぎ、バレーボールVリーグ女子1部のプレステージ・インターナショナルアランマーレの選手によるカウントダウンとともに花火が満天を彩って開幕。2キロにも及ぶ打ち上げ幅を最大限に生かし、パノラマ状に広がる光の大輪、迫力あるごう音が河川敷を包み込んだ。

 日中の蒸し暑さが残る中、河川敷を埋めた家族連れら見物客は、うちわをあおぎながら次々と夜空を染める大輪に見入っていた。

夜空を次々と大輪が染めた「酒田の花火」=長時間露光
夜空を次々と大輪が染めた「酒田の花火」=長時間露光


2023年(令和5年) 8月8日(火)付紙面より

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「し、のたまわく」論語素読検定に挑む

 鶴岡市の国指定史跡・庄内藩校致道館で6日、市内の小学生を対象にした「論語素読検定」が行われた。昨夏に続き2回目で、「親子で楽しむ庄内論語」の中から好きな言葉を選んで暗唱し、素読の数に応じて決まる初級・中級・上級を目指し、緊張の中、子どもたちが懸命に素読に挑戦した。

 藩校致道館の教育精神・伝統文化の継承に取り組む同市の致道館文化振興会議(橋本政之会長)を主体に、致道博物館、藩校致道館が昨年、酒井家庄内入部400年と、市教育委員会の「親子で楽しむ庄内論語」の作製10周年を記念して初めて実施。当初は記念事業として1回限りの検定としたが、参加した子どもたちや保護者から「貴重な経験だった」「来年以降も継続してほしい」などの要望があり、継続実施を決めた。論語の素読は1805(文化2)年に創設され、明治初めまで約70年続いた庄内藩校致道館が力を入れた学習方法の一つ。

 2回目の今年は小学1―6年生27人が挑んだ。開会行事で同会議の橋本会長が「論語には大切な言葉がたくさんあって、今は意味が分からなくても、大人になって思い出すと、きっと皆さんの心のよりどころになるはずです。皆さん頑張って」と激励した。

 検定は同会議メンバーらが検定員となり、藩主が使用した「御入間(おいりのま)」に一人一人が入室して行われた。検定員の「慌てないでゆっくりと」と緊張をほぐす声掛けの後、気持ちを落ち着かせて「し、のたまわく―」とそれぞれが覚えた言葉を暗唱。中には長文の言葉をよどみなくいくつも暗唱する児童もいて、検定員を驚かせていた。部屋の外にはわが子の頑張りを動画に撮る保護者の姿もあり、子ども以上に緊張の表情を見せていた。

 「親子で楽しむ庄内論語」全55章のうち5つ暗唱で初級、10で中級、20で上級合格。中には来春開校の県立致道館中学の受験に向けて挑戦した6年生の児童もいた。朝暘二小1年の工藤凛さん(7)は「頑張って12個言えた」と笑顔を見せ、母親の望さん(36)は「小学校に入学して『親子で楽しむ庄内論語』を頂き、娘がとっても興味を持っていた。検定は、親の方が緊張しました」とほっとした様子で話していた。

 参加者には藩校致道館特製缶バッジが贈られ、後日、合格検定証と致道館文化振興会議の特製クリアファイルが各学校を通じて届けられる。同会議は来年以降の継続実施を予定している。

 各級の合格者は次の通り。(検定番号順)
 ▽初級=小林璃久(朝暘五4年)小林紗奈(朝暘五2年)吉田汐那(朝暘二1年)熊谷凛(朝暘六1年)白幡魁人(朝暘五4年)小南結子(朝暘二1年)阿部優澄(朝暘二1年)余語香音(朝暘二2年)佐藤真帆(大山5年)齋藤宇衣(朝暘二2年)
 ▽中級=佐藤颯良(上郷2年)伊藤知寛(朝暘二1年)石黒華(朝暘一3年)齋藤陽介(朝暘二4年)工藤凛(朝暘二1年)佐藤孜龍(朝暘四4年)梅津成志(櫛引南4年)北俐々(朝暘二1年)
 ▽上級=渡邉廉人(朝暘二4年)佐藤遼優(朝暘六6年)村瀬勇翔(朝暘六3年)村瀬蒼空(朝暘六6年)五十嵐玲王(朝暘五6年)田中一帆(朝暘二5年)小野寺朝紀(京田3年)恩田奏愛(朝暘四4年)市川咲良(朝暘二1年)

大勢の小学生が挑戦した第2回論語素読検定の開会式
大勢の小学生が挑戦した第2回論語素読検定の開会式

藩主が使用した「御入間」で論語を素読する小学生
藩主が使用した「御入間」で論語を素読する小学生


2023年(令和5年) 8月8日(火)付紙面より

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曲に合わせ華麗な演技披露 県内外から60人参加4部門に熱戦 県一輪車競技大会

 県一輪車競技大会演技部門が6日、酒田市の東部中学校体育館で開かれ、選手たちが曲に合わせて華麗な演技を披露した。

 日頃の練習成果を発表する場として県一輪車協会(石黒由香会長)が主催し、毎年この時期に開かれている。一輪車は学校に配備され、子どもたちが休み時間やクラブ活動などで活用している。

 この日は県内外の小学1年生から74歳までの男女約60人が参加。年齢別各クラスに分かれ、ペア演技、エンジョイ、ソロ演技、グループ演技の4部門で芸術性や技術力、全体の完成度などを競った。

 出場選手たちは曲が始まると巧みに一輪車を操り、「片足乗り」や「メリーゴーランド」など難度の高い技を次々に披露。会場に詰め掛けた観客から大きな拍手が送られていた。

日頃の練習の成果を競った県一輪車競技大会演技部門
日頃の練習の成果を競った県一輪車競技大会演技部門


2023年(令和5年) 8月8日(火)付紙面より

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ファンとともにV1初挑戦に決意 アランマーレ感謝祭「シップメイト」と交流

 バレーボールVリーグ女子1部(V1女子)に所属するプレステージ・インターナショナルアランマーレ(酒田市)のファン感謝祭「SHIPMATE感謝祭2023―出航の準備は出来てるか」が5日、酒田市字新屋敷の生涯学習施設「里仁館」体育館で行われた。リーグ戦開幕を前に、市内外から集まったファン「シップメイト」と、木村友里主将(背番号3、アウトサイドヒッター)ら選手が交流を深めるとともに、リーグ戦での活躍を約束した。

 アランマーレは2015年の創設時から毎年、リーグ戦開幕を前に日頃の応援に感謝するため感謝祭を開いてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、対面としては2年ぶりに交流。今年は市内外からシップメイト約60人が参加した。

 開会セレモニーに引き続き選手たち自ら企画した各種イベントで交流。「出航の準備!みんなの想いをV1へ」と題したイベントでは、今季のチーム目標「CHALLENGER(挑戦者)」と大きく書かれた横断幕に参加者全員がさまざまな色の手形を押した。司会進行を担った伊藤摩耶選手(背番号7、ミドルブロッカー)は「試合会場に掲げるので、『これは私の手だ』と確認して」と語り掛けた。

 閉会セレモニーで、木村主将は「まずは『推し』の選手を見つけて応援してください。V1初挑戦で厳しい戦いが続くと思うが、一つでも多く勝てるよう頑張る。どんな荒波も一緒に乗り越えていきましょう」と力強く宣誓すると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。

 2023―24V1女子は10月21日(土)に開幕。アランマーレの初戦は同28日(土)で、22―23V1女子4位の埼玉上尾メディックスと対戦する。

シップメイトと交流を深めたアランマーレの感謝祭
シップメイトと交流を深めたアランマーレの感謝祭


2023年(令和5年) 8月8日(火)付紙面より

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鶴岡伝統の笹巻づくり体験 鶴岡食文化創造 都市推進協議会 飲食店経営者ら参加し担い手講座

 鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)主催の笹巻づくり担い手講座が4、5日の2日間、鶴岡市下名川の産直あさひ・グーで行われた。参加者がササの収穫やもち米の下準備など一連の工程を体験し、鶴岡伝統の笹巻づくりを学んだ。

 生産者の高齢化で担い手不足が進む中、伝統菓子の継承や生産者の育成などを目的に初めて開催した。産直あさひ・グー理事の伊藤ます子さん(74)を講師に、鶴岡の食文化を発信している「鶴岡ふうどガイド」や飲食店経営者など市内の20―40代の8人が参加した。

 初日は、近くの山で長さ30センチ、幅10センチほどの葉を収穫。もち米をあくに浸すなどの下準備を行った。2日目は2枚の葉でもち米を包み三角巻きに。1時間ほどゆで、黄色になった笹巻を黒蜜やきな粉で味わった。

 同市湯温海で飲食店を営む佐藤芳彦さん(43)は「包むのが難しかったが、ササの収穫から体験できて良かった。今後、店での提供も考えていきたい」と話した。

 同市の笹巻は、あくに浸したもち米を使うことで独特な風味のある黄色いゼリー状に仕上がるのが特徴。同市には江戸時代に伝わったとされ、今年3月に文化庁の「100年フード」に認定された。

伊藤さん(右から2人目)から指導を受けながら笹巻を作る参加者
伊藤さん(右から2人目)から指導を受けながら笹巻を作る参加者



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