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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 9月24日(日)付紙面より

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V1初参戦アランマーレ選手決意 戦う準備整った!!

 10月に開幕するバレーボールVリーグ女子1部(V1女子)に初挑戦するプレステージ・インターナショナルアランマーレの2023―24シーズン壮行会が22日夜、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれ、支援企業関係者らが選手たちにエールを送った。

 この日は自治体や関係者ら約70人が出席。初めに選手とコーチ陣が一人一人紹介されながら入場し、大きな拍手で迎えられた。西尾博樹ゼネラルマネジャーに続き、北原勉監督が「発想の転換を強みに、選手たちは多くのピンチや困難をチャンスに変えてきた。V1挑戦も困難と思われるかもしれないが、皆さんと一緒に乗り越え、世界へ羽ばたいていきたい」とあいさつ。木村友里主将(背番号3、アウトサイドヒッター)は「今夏は基礎体力の向上や技術を磨き、V1で戦う準備を整えてきた。外国人選手や日本代表選手に個々の力ではかなわないかもしれないが、アランマーレのどこにも負けないチーム力で、粘り強く最後まで戦っていく」と決意を語った。

 アランマーレの開幕戦は10月28日。石川県輪島市一本松総合運動公園体育館「サン・アリーナ」で、埼玉上尾メディックス(埼玉県)との対戦に臨む。

壮行会で関係者らから激励を受けるアランマーレ選手たち
壮行会で関係者らから激励を受けるアランマーレ選手たち

出席者と歓談するアランマーレ選手たち
出席者と歓談するアランマーレ選手たち


2023年(令和5年) 9月24日(日)付紙面より

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9割が満足度高評価 公益大 今春卒業生への調査 コロナ禍で学生に寄り添う教育 教職員の面倒見の良さ支持と分析

 酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)はこのほど、今春に公益学部を巣立った卒業生234人を対象にした成長実感・教育満足度に関する調査結果をまとめた。それによると、総合的評価は「満足」と回答した学生が4割を超え、「やや満足」を含めるとほぼ9割に達した。直近12年間では最も高い数字。公益大は「コロナ禍でさまざまな制約や不利益を被ったにもかかわらず、公益大の教育を高く評価してくれたのは、面倒見の良さなどが学生に支持されたのではないか」と分析している。

 公益大は毎年、4年生が卒業論文を提出する時に成長実感・満足度に関するアンケート調査を実施、過年度との比較を行い、教育環境改善などに役立てている。今回の回収率は100%。まとめによると、総合的評価に関して「満足」が98人(41・9%)、「やや満足」が111人(47・4%)でほぼ9割が高評価。「不満」「やや不満」は合わせて5人のみ。「どちらともいえない」が17人、無回答が3人だった。

 今春に巣立った学生は2019年4月の入学で、翌20年2月から今春までほぼ3年にわたってコロナ禍に伴うさまざまな制約や不利益を被った。

 これに対して公益大は20年5月、コロナ禍による家計の急変、アルバイト収入の減少などで生活に不安を覚える学生を支援しようと新たな奨学金事業を創設し当時の全学部生(970人)に緊急の支援奨学金5万円、オンライン授業を受けるためパソコンの新規購入・ネットワーク環境の整備が必要な学生には3万円をそれぞれ給付した。多くの大学は貸与の形を取ったが、公益大は返済不要とした。新田嘉一理事長の「地域の、日本の、世界の未来を担う若者が希望を持てるよう、やれることはやらなければ」という強い思いからだった。

 コロナ禍で他大学が全授業を休講とする中、公益大は同年4月からいち早くオンライン授業を開始。一方、社会的距離の確保、マスク着用、アルコール消毒液の設置といった感染防止対策を徹底した上で、同年6月には他大学に先駆けて対面型授業を一部再開した。

 今回の調査ではまた、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)として公益大が掲げている▽コミュニケーション力・発信力▽国際感覚▽創造力・企画力▽リーダーシップ―の4つの項目全てで「成長」「やや成長」と回答した割合がこれまでの調査より増えた。「公益大を家族や知人に勧めますか」の問いに対しては「ぜひ勧める」「勧める」合わせて過半数を超えた。勧める理由には「教員と接しやすく、授業外を含めサポートが受けやすい」「語学留学を通して大学生活が充実した」「親身に接してくれる教員が多い」「学びの可能性が広がる大学」などがあった。

 公益大は今回の調査結果について「コロナ禍で学生たちは相当に苦労したと思う。そのような中でも教職員の熱心さ、面倒見の良さ、学生に寄り添う姿勢が高い評価につながったのではないか」と分析。そして「『満足』の割合をさらに向上させるべく今後もさまざまな改善の取り組みを続けていく」としている。


2023年(令和5年) 9月24日(日)付紙面より

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「どうする家康」トークショー裏話3 “コソ練”で培った主従の絆

 出奔した石川数正の本当の気持ちを知り、口々に雑言を吐きながらも彼を思う家康や家臣団の大号泣は、観る者に深い感動を与えた。忠次を演じる大森南朋さんも「数正への思いなのか、役を演じている松重豊さんへの思いなのか分からなくなった」と、撮影当時を振り返っていた。役者と役柄がオーバーラップした瞬間だったのではなかったか。

 逆に、視聴者が俳優と役柄の人物を重ねるということもあり得る。

 庄内には家康の嫡男・信康を祭る神社や鎮魂のための社がある。信康と母・築山殿の自害の原因が忠次公にあるという説があり、「大森さんが来て、手を合わせてくれたら」という声もあったという。それだけ大森さんの演技が真に迫っており、忠次公と重なって見えたからに違いない。

 そのように思えるぐらい視聴者をドラマの世界に没入させるために、役者はどのような努力をしているのだろうか。大森さんは「実在した人物を演じる時、史実を調べ上げ、何に寄せていくのかを考える。重箱の隅をつつくくようにして固めたものを吐き出し、大きな声で話すうちに自分でも気づかなかった人物像が形成されることがある」と言う。さらに、ドラマは自分一人でつくるものではないので、リハーサルの時などに他の出演者とのバランスを考えて、変えることもあるのだとも。「脚本の古沢(こさわ)(良太)さんにお願いしてせりふを変えてもらったこともあった」という。それは壮大な作業であり、それを経てドラマが視聴者に届けられることに感謝したい。

 また、役者同士のせりふや気持ちのすり合わせなどを行うのは、リハーサルの時だけではなかったことが松本潤さんのVTRで明かされた。「場面をどう構築していこうかと悩んでいた時に大森さんがうちに来てホン(台本)読みしてくださったんです。二人で“コソ練”してました」と、気配りの人・忠次を地でいく大森さんのフォローぶりが語られた。さらに、せりふの解釈などについてもいろいろなパターンを挙げて教えてもらったとお礼を述べた。

 大森さんは「松本君はセリフも膨大なので、覚える時に誰か相手がいるほうがセリフを入れやすくなる。自分もそうだったので、何かあったらいつでも相談に乗るよと話していた」と最初から力になることを決めていたという。

 “コソ練”とは少人数でこっそり練習することで、二人でした時もあれば、何人かでしたことも。「で、ある時ムロ君が…秀吉が来ちゃったんですよ」と大森さん。いや、それはマズいでしょう! 策略が漏れていないことを願うばかりだ。

 コソ練がせりふ合わせの場だけでなく、役者同士のディスカッションの場にもなっていた。コロナが明けてからは、みんなで食事にも出かけ、「役者とか芸人とか、年齢とか、垣根を取っ払って楽しく過ごした」と、あらためて殿と家臣団の絆の深さをアピールした。

 1時間弱のトークショーはあっという間に過ぎていった。しかし何かが足りない。聞き逃していることがあるのでは…。(編集局・難波恵美)

致道博物館で「徳川十六将図」の前に立つ大森南朋さん
致道博物館で「徳川十六将図」の前に立つ大森南朋さん


2023年(令和5年) 9月24日(日)付紙面より

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盗まれたモニュメント発見 酒田・八幡 数河ノ池 鉄製カブトムシ 渇水でほとりに現れる 酒田署引き続き捜査

 酒田市楢橋にある森林公園「悠々の杜」の学習広場に設置され、昨年6月に盗難被害に遭ったカブトムシの鉄製モニュメントが、同市八幡地域の数河ノ池(すごうのいけ)で見つかったことが、モニュメント所有者のNPO法人「ひらた里山の会」(同市、佐藤忠智代表理事)への取材で分かった。会員企業で保管しており今後、修復する方針。被害届を受けた酒田署は引き続き窃盗事件として捜査している。

 佐藤代表理事によると、モニュメントは、「子どもたちの情操教育に役立ててほしい」という願いを込め庄内町余目在住の男性が2020年3月に寄贈したもので同下旬、子どもたちが自然に親しむ活動を展開する学習広場に設置した。長さ135センチ、高さ40センチ、幅75センチで重さは10キロ余。当時は樹木間にワイヤを2本張り、地上3メートル付近を飛んでいるような形でつるしていた。

 悠々の杜一帯の定期整備活動を行っていた会員が昨年6月、ワイヤが切られ、モニュメントが無くなっているのに気付き寄贈者に報告、現場の状況から盗まれた可能性があるとし同20日に被害届を提出した。

 今月17日朝、会員企業の一つ、メカニック(同市砂越)の新楯康(こう)取締役(69)が写真投稿アプリ「インスタグラム」を閲覧していたところ、数河ノ池のほとりに見覚えのあるモニュメントが横たわっているのを発見。「うちのカブトムシだ」と早速、佐藤代表理事と同署に報告し、確認のため現地に出向いた。

 「モニュメントは池に沈んでいたようだが、今夏の酷暑・少雨で水位が下がり、姿を現したのだろう」(新楯取締役)と。その日のうちに署員が確認し、悠々の杜のカブトムシモニュメントと分かった。鑑識作業など経て21日に返却。1年3カ月ぶりの「再会」に新楯取締役は「盗難が新聞・テレビで大きく報道され、怖くなって池に捨てたのではないか」と。表面がさびている上、一部に穴が開いていることから今後、同社で修復や塗装など施すことにしている。佐藤代表理事は「まずは戻ってきて良かった。再度設置するかどうかを含め今後については会員と相談し決めたい」と話した。

数河ノ池で見つかったカブトムシモニュメントを確認する新楯取締役。ところどころさびているのが分かる=22日午後
数河ノ池で見つかったカブトムシモニュメントを確認する新楯取締役。ところどころさびているのが分かる=22日午後



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