2024年(令和6年) 7月3日(水)付紙面より
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料理に興味を持つハワイ大学の学生が29日、鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)を訪れ、鮮魚のさばき方を学んだ。
訪問したのは、ともに2年生で男子学生のエイドリアン・ステナルドさん(20)と女子学生のヴィクトリア・ゼングさん(20)。今年4月、須田料理長(48)がハワイに招かれた際、地元の学生や料理人を対象にした料理講習会で知り合い「もっと日本料理の『奥』の部分を学習したい」と自費で来日した。
2人は須田料理長と約2カ月ぶりに「再会」。鮮魚を使った刺し身や焼き物、揚げ物、すし、お吸い物といった料理の作り方を学び会食した。
ヴィクトリアさんは「アメリカでは日本料理のように魚を繊細に扱わない。茶わん蒸しなどに使う『出汁(だし)』にも興味がある」と話した。「フグの競技大会に出たい」というヴィクトリアさんの希望に沿って須田料理長がフグのさばき方を教えた。
2人は出羽三山神社の斎館で精進料理を味わったほか、酒田で料亭文化を伝える酒田舞娘(まいこ)の演舞を鑑賞した。ハワイには今月5日に戻る。