2024年(令和6年) 7月14日(日)付紙面より
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盆の入りを迎えた13日、鶴岡市の市街地の各寺院では午前中から家族連れなどが墓参りに訪れた。梅雨の合間で蒸し暑さを感じる曇り空の下、墓前に季節の花を供えて手を合わせる姿が見られた。
お盆は、全国的には8月の月遅れ盆に行う地域が多いが、鶴岡市街地や加茂、湯野浜、温海などの海岸部は7月に行うのが慣習となっている。
この日の午前、鶴岡市陽光町の總穏寺(齋藤裕道住職)では花やお供え物を手にした家族連れなどが次々と訪れた。桶(おけ)に水を入れて墓前に運び、墓の周りをきれいに掃除した後、花や線香を供えて静かに手を合わせ、故人や先祖の霊を供養していた。
福岡県から来鶴しためいと一緒に墓参りをした市内の60代男性は「(めいは)7月に墓参りをするのは珍しいようだ」と笑い、「先祖や故人に『何とか元気に過ごしている』と報告し、感謝の気持ちを込めて手を合わせている」と話していた。