2024年(令和6年) 7月26日(金)付紙面より
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鶴岡市青少年育成市民会議(三浦孝会長)は24日、高齢男性を保護した鶴岡工業高環境化学科1年の大瀧蒼志(そうし)さん(鶴岡一中出身)と矢口源斗(げんと)さん(鶴岡四中出身)を「善行少年」として表彰した。
友人同士の2人は「海の日」の今月15日午後、同市新形町の市道脇のカーポートで高齢男性(96)が倒れているのを見つけた。自力で歩けない状態だったため男性が乗っていた自転車を歩行器代わりにして2人で支えながら約30分かけて男性宅まで送った。その後、水を飲ませるなどして熱中症対策も施した。
この日、鶴岡市役所で行われた贈呈式では三浦会長が大瀧さんと矢口さんに表彰状を手渡し「適切な対応でお年寄りが救われた。社会の希薄さが指摘されている中、とても模範になる行動」と2人をたたえた。同席した新形西町内会の伊藤博会長は「おじいちゃんは回復して、いまは元気に暮らしている。二人の心優しさに感謝したい」とお礼の言葉を述べた。
大瀧さんと矢口さんは「その日は蒸し暑い日で熱中症が心配だった。『救急車は呼ばなくていい』と言っていたが、何よりもおじいちゃんが回復して良かった」と振り返った。