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2024年(令和6年) 7月27日(土)付紙面より

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慶應サマーバイオカレッジ 高校生が最先端技術体験

 鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所で23日から25日まで、「慶應サマーバイオカレッジ2024」が行われた。首都圏と米国ニューヨークから同大関連高校の生徒18人が先端研バイオラボ棟に集まり、研究者の指導を受けながら生物学などの実習に取り組んだ。

 高校生から科学への興味と探求心を引き出そうと同研究所が開設された2001年から実施している。コロナ禍で2020年から22年まで中止となったため、昨年4年ぶりに開催された。

 今回は慶應義塾(神奈川県)、慶應義塾女子(東京都)、湘南藤沢(神奈川県)、ニューヨーク学院(米国)の4校から1―3年生の男女18人が参加。2泊3日の合宿形式で、オワンクラゲやイソギンチャクなどに由来する蛍光タンパク質(GFP、RFP)を使ったクローニング(細胞の増殖)や、AIを用いた蛍光タンパク質の立体構造予測など最先端の技術を体験。

 初日の23日は開講式の後、先端研研究員の飯森由紀さんの指導で実験器具の基本操作を学んだ。ごく少量の液体を吸い取る「マイクロピペット」を手にした高校生たちは、見慣れない器具に目を白黒させながらも積極的に使い方について質問していた。このほか森田鉄兵特任准教授の指導でGFPクローニングの反応液調整や、大腸菌へのGFP投入などを体験した。

 ニューヨーク学院3年の宮崎仁美さん(17)は「進路の選択肢を広げたくて参加した。ピペットは知識として知っていたが、先端部分を使い捨てるなど使用方法は知らないことばかりだった。最先端の技術がどんなところで役立っているのか、しっかり学んで帰りたい」と話していた。

 2日目はAIによる蛍光タンパク質の立体構造予測や構造比較解析などを体験したほか、鶴岡市立加茂水族館を訪れてクラゲ学習会に臨んだ。最終日の25日に閉講式が行われ、修了証が授与された。

先端研研究員の説明を聞きながら、高校生たちが実験器具の基本的な使用方法について学んだ
先端研研究員の説明を聞きながら、高校生たちが実験器具の基本的な使用方法について学んだ



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