2024年(令和6年) 8月4日(日)付紙面より
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庄内地域などの大雨被害を受け、鶴岡商工会議所(上野雅史会頭)は2日、鶴岡市に対して、風評の払拭に向けた情報発信など市内の観光関連事業者への支援を求める緊急要望を行った。
要望項目は▽旅行需要の喚起に向けた「宿泊割」やクーポン事業などキャンペーンの実施▽影響を受ける関連事業者による販促・宣伝PRへの支援▽観光情報発信の強化▽被害や復旧に関する地域内外への情報提供―の4点。緊急の要望書は、同日に市内で開かれた市との意見交換会の席上、上野会頭が「市内4つの温泉地を中心に宿泊キャンセルが増えている。正しい情報をきちんと伝えてほしい」と述べ、皆川治市長に手渡した。皆川市長は「観光客の受け入れに問題はない。夏の観光シーズンに鶴岡を訪れてもらえるよう、大いにPRしたい」と応じた。
市によると、先月25―29日に市内の湯野浜、湯田川、由良、あつみの4温泉地の宿泊施設を対象に聞き取りしたところ、少なくとも831件、2559人の予約キャンセルがあった。夏の繁忙期に例年と比べて予約数も伸びておらず、被災地の迷惑にならないようにと庄内への旅行を控える傾向も見られるという。