2024年(令和6年) 8月4日(日)付紙面より
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先月25日朝から翌26日未明にかけての記録的な大雨に関し、県の災害対策会議が2日午後、県庁で開かれ、農林水産業の被害額が現時点で60億円に上ることが報告された。被害は庄内・最上地域に集中し、調査途中のため被害額は今後さらに拡大する見込み。県は同日、生産支援に向けた緊急対策に触れ、国の災害復旧事業の対象に該当しない小規模被害の農地や農業用施設に対する支援を行うことなどを説明した。
県によると、庄内地域では鶴岡、酒田、庄内、遊佐の4市町で水稲・大豆、野菜のほ場、花きなどのビニールハウスへの浸水・冠水や土砂流入が発生。間もなく収穫が始まる酒田市特産の和梨「刈屋梨」の園地は冠水・浸水被害を受けたほか、倒木や周囲を囲む柵の倒壊もあったという。農業関連施設では同市竹田のカントリーエレベーターも浸水被害を受けた。