2024年(令和6年) 8月6日(火)付紙面より
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先月25日の大雨で甚大な被害が出た酒田市は、住宅の使用が困難になった市民を対象に6日から一時的に市営住宅を提供する。住宅・駐車場使用料、敷金は免除。これに合わせ、家電製品のレンタル事業など手掛ける酒田市こがね町一丁目の土筆(つくし)(佐々木大祐代表)は、被災者を対象に最大3カ月の家電無料レンタルを実施すると発表。同社で現在、希望者を受け付けている。
市は今回、被災者向けに市営住宅の提供を行うことにし、第1回として50戸用意。説明会を経て6日から入居可能という。第2回は9(金)―15日(木)に受け付けし、17日(土)以降、入居可能。「50戸は速やかな入居が可能な状況。さらに必要であれば順次用意する」(市建設部)という。
同社による無料レンタルは市営住宅やアパートに一時避難予定、または自宅の家電が大雨の影響で使えなくなった世帯が対象。レンタルできる家電は▽冷蔵庫(2ドア87リットル、高さ85・8センチ、幅47・5センチ、奥行50・2センチ)▽電子レンジ(700ワット、高さ25・8センチ、幅44センチ、奥行32センチ)▽ハンディ掃除機▽洗濯機(給水ホース付き、高さ83・5センチ、幅54センチ、奥行53・5センチ)▽32インチテレビ▽LEDシーリングライト▽台所用2口IHヒーター(コンセント式100ボルト、幅52センチ、奥行32センチ)―の7家電。各家庭で1家電を最大4点までレンタルできる。
希望者は契約書、利用規約の確認、引き落とし口座登録の手続きと家電クリーニング代8800円(税込み)が必要。家電の引き取り、設置、返却は自力で行い、運搬する際の車も貸し出し可能。配送・設置サービスは別途5500円(税込み)。利用月から3カ月以内の返却であれば追加料金はないが、4カ月以降からは月々4400円(税込み)のレンタル料金がかかる。1家電のみを最大数借りることはできない。同社の佐々木代表は「少しでも生活再建の手助けができたら」と話す。問い合わせ・申し込みは同社=電0234(43)6111=へ。