2024年(令和6年) 8月7日(水)付紙面より
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今春開校した中高一貫校の致道館中学校(遠田達浩校長)の1年生が夏休み中の小学生たちへ勉強のこつや自由研究のテーマをアドバイスする学習相談会「致道塾」が5、6の両日、同校で行われた。児童たちが持ち込んだ夏休みの課題や問題集を読みながら、生徒たちが答えの導き方などを分かりやすく伝えた。
児童への学習支援を通じて地域貢献を図るとともに、致道館中への理解を深めてもらおうと、公益信託荘内銀行ふるさと創造基金助成事業を活用して実施した。
2日目の6日は致道館中1年生約50人と、庄内一円から集まった小学4―6年生約15人が参加。児童1人に中学生が2~5人付き添い、相談しながら質問に答えた。夏休み期間中とあって「自由研究のテーマの決め方や進め方が分からない」「夏休みの課題の解き方を教えてほしい」といった質問が多く見られた。
中には小学4年生で難易度の高い問題集を持ち込み、高度な図形問題やマイナスの掛け算について質問をする児童もおり、生徒たちが頭を抱える場面も。また、「計画的に勉強する方法を教えてほしい」と話す児童もおり、中学生たちは自身の経験に基づいて分かりやすくアドバイスしていた。
致道館中の入試の過去問を持ち込んだ余目二小6年の佐々木志寿君(12)は「家でやってみて解けなかったところを質問した。皆さんとても丁寧に教えてくれた。来春、致道館中学を受験して合格したい」と話し、未来の“先輩”たちのアドバイスに笑顔を見せていた。
また、致道館中1年の阿部啓汰さん(12)は「自由研究のテーマをどうするか一緒に考えた。自分の小学生時代のことを思い出しながら話を進めたが、児童がどんなことに興味を持っているのか尋ねなければならず、アドバイスの難しさを実感した」と話していた。