2024年(令和6年) 8月8日(木)付紙面より
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鶴岡市大西町の女子児童・生徒でつくる「大西町みかぐら隊」が6日、同市内の老人福祉施設を慰問し、利用者たちの前で豊作と健康を祈る「みかぐら」を披露した。
朝暘六小が開校した1976年ごろ、当時の教諭が始めた「みかぐらクラブ」が学区内に広がった。しかし近年の少子化の影響で、現在活動を続けているのは大西町町内会(佐藤清会長)だけという。
みかぐら隊は例年、夏休みになると1週間にわたり午前6時から2時間の練習を行う。町内の高校生や帰省した大学生がコーチとなり、小学生たちに指導するなど、先輩から後輩へ受け継ぐ「地域教育」としても取り組んでいる。
練習を重ねた子どもたちは8月上旬の同町の夏祭り(盆踊り)で成果を披露している。さらに2009年からは福祉施設を訪問し高齢者と触れ合いを深めている。コロナ禍以降、慰問活動は中止となっていたが昨年4年ぶりに再開した。
今回は小学生から大学生までの隊員とOG合わせて15人と、引率役の佐藤会長、大西町みかぐら保存会の渋谷良会長が、福祉のひろばいなおい(稲生二丁目)とのぞみの園(茅原町)を訪問した。このうち、福祉のひろばいなおい(鳴海浩司所長)では法被姿の子どもたちが伝統のみかぐらを元気に踊り、ホールに集まったお年寄りを喜ばせた。
みかぐら隊の高橋希夏さん(11)=朝暘六小6年=は「少しミスがあったけど、緊張もなく昨年より上手に踊れた。これからは後輩たちに踊りをしっかりと教えて地域の伝統を守りたい」と話していた。