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2024年(令和6年) 8月10日(土)付紙面より

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不足する先端IT人材育成強化 鶴岡高専 来年度デジタルデザインコース新設

 鶴岡工業高等専門学校(太田道也校長)は7日、ビッグデータやAI(人工知能)などの活用を学ぶデジタルデザイン(DD)コースを来年度に新設し、1学科4コースから1学科5コースに改組することを発表した。太田校長らが記者会見し、新コース設置の概要を説明した。DDコースは入学時の10人に2年次の10人を加え計20人のコースとし、不足しているデジタル人材の育成を強化する。

 デジタル人材育成に向けたコース新設などを支援する国の「大学・高専機能強化支援事業」の採択を受け、取り組みを進める。同事業は最長10年・総額10億円程度の助成金が交付され、全国の高専では昨年度と本年度で計16校が採択されており、このうち東北地区は鶴岡高専と仙台高専の2校。

 鶴岡高専(定員160人)は2015年度、産業構造の高度化に対応できる融合複合技術者の育成を目指し、それまでの4学科から創造工学科の1学科に改組するとともに、2年次からの「機械」「電気・電子」「化学・生物」「情報」の4コース制に教育体制を変更。これに来年度からDDコースが加わり、5コース制に移行する。DDコースは他の4コースとも融合させ、工学の専門分野に通じたデジタル人材の育成を目指す。

 DDコースは、推薦入試で1年次からの10人を選抜。各コースに進む2年次に、本人の希望と1年次の成績によってさらに10人を選抜し、1学年20人とする。一人一人に担当教員・技術職員が付き、地域や企業の課題解決に向けた探究活動などに最長5年間一貫で取り組む。

 国の事業採択に伴う新コース設置に合わせ、鶴岡高専は6月1日付で、慶應義塾大先端生命科学研究所(鶴岡市)前所長の冨田勝氏を客員教授・エグゼクティブアドバイザーとして招聘(しょうへい)した。DDコース専用で研究室などを備える「デジタルデザインセンター」も来年度以降に新設する。

 会見で太田校長は「地域とつながり、不足する先端IT人材の確保に貢献するとともに、地域や企業の課題解決に向けた取り組みをさらに強化していきたい」と語った。

新設するデジタルデザインコースについて説明する太田校長(左から2人目)=鶴岡市・鶴岡高専
新設するデジタルデザインコースについて説明する太田校長(左から2人目)=鶴岡市・鶴岡高専

新コース設置に伴う教育体制のイメージ図
新コース設置に伴う教育体制のイメージ図



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