2024年(令和6年) 8月11日(日)付紙面より
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新校舎の完成に伴い、来月には現校舎の取り壊しが行われる鶴岡市の朝暘第五小(岡部貞二校長)で10日、「お別れ内覧会」が開かれた。午前10時のオープン前から多くの卒業生や地域住民らが訪れ、校舎との別れを惜しんだ。
1874(明治7)年に当時の大宝寺村に「移水学校」として創設され、「東秀学校」「大宝寺学校」などと名前を変え、1947年から鶴岡市立朝暘第五小学校となり、66年に現在の切添町に移転した。今年で150周年を迎える同校。取り壊しを前に、卒業生の思い出が詰まった校舎を見てもらい、感謝の思いを伝えようと内覧会を企画した。
同級生4人で訪れた高校3年生の男子は、廊下に掲示された水泳大会や陸上競技会などの記録を指さし、「まだ自分の記録が破られていない」と歓声を上げていた。2001年卒業という女性は「中庭の池の周りを走って池に落ち、運動着で家に帰ったことが何度もあった。何も変わらずにきれいなままなのは、在校生が校舎を大事に使っていてくれたからだと思い、ありがたい」と話していた。
新校舎は、9月2日の2学期始業式から通常通りに使用。来年度にかけて現校舎解体、グラウンドや外構整備が進められる。