2024年(令和6年) 8月16日(金)付紙面より
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「慰霊と平和を祈る集い」が終戦の日の15日、鶴岡市の護国神社で行われた。戦没者の遺族らが訪れ、戦死者に黙とうをささげた。
集いは市遺族連合会(山田登会長)、荘内神社(石原純一宮司)、自衛隊退職者でつくる隊友会などが主催した。鶴岡公園南側に鎮座する護国神社には遺族連合会の会員や関係者合わせて約20人が参列。石原宮司が恒久平和に感謝する神事を行った後、山田会長が「戦後78年がたったが、多くの犠牲者と苦しみの歴史があったことを忘れてはならない。ここ護国神社に祭られている4930の柱(戦没者の御霊(みたま))を慰霊し、二度と戦火が起きないよう末永い平和を願う」と追悼の言葉を述べた。
神社社務所では遺族会の女性部が戦時中を再現した「すいとん」を参列者に振る舞った。市内から訪れた男性は「唯一の被爆国だからこそ、あらためて強く世界に平和の尊さを訴えたい」と話した。