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2024年(令和6年) 8月18日(日)付紙面より

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「お面開き」式三番舞う 黒森歌舞伎 保存状態確認 芝居成功願い 正月公演から半年後

 酒田市黒森の黒森日枝神社(佐藤一志宮司)で16日、「お面開き」が行われ、地区に伝わる黒森歌舞伎(県指定無形民俗文化財)の関係者が、ご神体のお面を着けて式三番を舞った。

 黒森歌舞伎は江戸中期の享保年間(1716―35年)の起こり。地区住民による一座「妻堂連中」(五十嵐良弥座長)が受け継ぎ、毎年2月15、17日に同神社演舞場で最大の行事として正月公演を行っている。お面開きは正月公演からちょうど半年のこの日、翁と三番叟(黒式尉)の2つのお面を納めた箱を開き式三番を奉納上演、しっかり保管されているかどうか点検するとともに、地区の安寧、芝居の成功を願って行われている。

 この日は祭壇前で神事が行われ、五十嵐座長はじめ関係者が玉串をささげた。五十嵐千晟君(8)=黒森小2年=が「千載」を披露した後、代々「翁」の舞を受け継いでいる佐藤与吉家の佐藤拓さん(39)=団体職員=が「翁」、五十嵐玲人君(11)=黒森小5年=が「三番叟」の面をそれぞれ着け、厳かに舞った。

 社殿周囲を囲む木立からせみ時雨が注ぎ、時折涼やかな風が拝殿に吹き込む中、参列した住民らは厳かな舞に見入っていた。来年の正月公演の演目は、「大坂冬の陣」をモチーフに豊臣家滅亡の悲劇を鎌倉時代に置き換えて描く「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)」。五十嵐座長によると、台本がこのほど完成し、来月にも役者に手渡すという。

黒森日枝神社で厳かに奉納上演された式三番
黒森日枝神社で厳かに奉納上演された式三番



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