2024年(令和6年) 8月28日(水)付紙面より
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出羽三山神社(阿部良一宮司)の山伏修行「秋の峰」が26日、羽黒山を拠点に始まった。北海道から沖縄まで全国から114人が参加。来月1日までの7日間、山中を駆け巡る「山駈け」や「南蛮いぶし」などの荒行を積む。
精神修養の一つとして毎年行われている。今年は18歳から81歳までの男性が山伏装束に身を包み、初日は昼過ぎに羽黒町手向の宿坊街を出発した。沿道には地域住民が姿を見せ、1週間にわたる修行が無事に終わるよう一行を見送った。
東京から参加した人は「暑い日が続くと思うが体調をしっかり整えて頑張りたい」と話した。一行は随神門から石段を下って国宝羽黒山五重塔を通り、羽黒山頂の三神合祭殿を目指した。
修行内容は「他言無用」と言われるが、羽黒山中にあるお堂に泊まりながら朝早くから夜遅くまで修行を重ねる。31日夜は羽黒山頂の蜂子社前で「秋の峰」を締めくくる勇壮な火祭り「八朔(はっさく)祭」に臨む。