2024年(令和6年) 9月3日(火)付紙面より
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県警が委嘱する「大学生サイバーパトローラー」として「第2回フィッシングサイト撲滅チャレンジカップ」(日本サイバー犯罪対策センター主催、7月22―29日)に参加し団体5位、個人ポイント部門1位と優秀な成績を収めた鶴岡工業高等専門学校の学生3人へ30日、県警本部から感謝状が贈られた。
感謝状が贈られたのは、いずれも鶴岡高専創造工学科の今井瑞祥さん(5年、個人ポイント部門1位)、佐藤琉汰さん(5年)、長谷川智也さん(4年)。
同大会は全国で深刻な被害が出ているフィッシング詐欺被害の防止を目的に、各都道府県警のサイバー防犯ボランティアが特殊ツールでフィッシングサイトを探し出し、関係機関への通報およびテイクダウン(閉鎖)でサイト無効化数を競うイベント。今回は31都道県から46団体356人が参加した。
県内からは鶴岡高専チームが初めて大会へ参加。全体のテイクダウン数2166件のうち150件の無効化に成功し、団体5位に入賞するとともに個人ポイント部門で今井さんが1位を獲得した。
感謝状授与式は県警本部で行われ、長谷川さんを除く学生2人が出席。岡崎浩隆生活安全部長が2人へ感謝状を手渡すとともに「サイバー空間の安全には若い優秀な人材が絶対必要で、今回の受賞は警察にとっても大変心強い。今後も高い志を持って頑張ってほしい」と活躍をねぎらった。
感謝状を受け取った今井さんは「学業や就職活動など制約がある中で、結果が残せてうれしい。大会へ参加したことでサイバー犯罪について改めて考えさせられた。今後もサイバー防犯ボランティアを周囲に広めていきたい」と語った。