2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より
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ワイン用ブドウの収穫が始まる鶴岡市羽黒町松ケ岡のエルサンワイナリー松ケ岡(早坂剛社長)の蔵開き豊穣(ほうじょう)祈願祭が3日、ピノ・コッリーナ ファームガーデン&ワイナリー松ケ岡で行われた。
同ワイナリーは松ケ岡地区の約6ヘクタールで、ヨーロッパ系のワイン用ブドウ8種、約9500本を栽培。さらに同市西荒屋の約1ヘクタールでは甲州を栽培している。収穫は白品種のゲベルツトラミネールを皮切りに9月上旬から11月下旬まで行われ、約10種のワインを造る。今年は5月に降ひょう被害があり、収穫量は1割ほど落ちる見込みだが、今月に入って夜間の気温が低くなったことから、より完熟が進み、良い品質のブドウが採れると期待している。
祈願祭には関係者約20人が出席。早坂社長らが玉串をささげ、良質なブドウの収穫と醸造期間中の安全を祈った。早坂社長は「ブドウ栽培を始めて8年目で初めての蔵開きを行うことができた。今年もいいワインができる予定。精いっぱい頑張るので期待してほしい」と話していた。
12日からの収穫を予定しているゲベルツトラミネールはバラやライチウオーターのような華やかな香りの甘酸っぱいブドウ。11月3日に今年のヌーボーとして販売される。