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2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より

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在来作物と食文化 次代へつなぐ 鶴岡

「細谷だだちゃ」収穫喜ぶ

 鶴岡市羽黒町の細谷集落だけに伝わる伝統枝豆「細谷だだちゃ」の収穫が1日、集落の畑で行われた。広瀬小学区の子どもたちが参加し、在来野菜の収穫と試食を楽しんだ。

 「細谷だだちゃ」は発芽率が約50%と低く栽培は難しいが、奥深い味わいが人気を集めている。「在来野菜を後世に受け継ごう」と集落の住民でつくる「チーム細谷」が中心となり毎年種を取って栽培し続けている。今年は昨年の高温少雨でストレスを受けた種なのか、発芽率が3割と低く収穫量も少なかった。

 この日は集落の人たちや地域の子どもたち合わせて約30人が参加。畑に出かけて子どもたちに収穫と「豆こぎ」を体験させた。取った枝豆は公民館でゆで上げてみんなで会食。「おいしい」と舌鼓を打った。

 収穫を体験した女の子は「枝豆を間近に見たのも取ったのも初めて。大人の人から、とても珍しく貴重な枝豆と教わったので大切にしたいと思った」と感想を話した。

 今年も50袋(1袋500グラム入り700円)を近くの産直施設に出したところ待ちかねたファンですぐ完売した。


「與治兵衛きゅうり」おいしく アイデアレシピの料理教室

 鶴岡市温海地域に伝わる在来作物「與治兵衛(よじべえ)きゅうり」の知名度向上や消費拡大に向けた料理教室が先月28日、同市の温海温泉林業センターで開かれ、参加者が講師の指導で「水ギョーザ」などを作り、與治兵衛きゅうりの新たな調理法を学んだ。

 在来作物の需要創出に向けた事業の一環で、鶴岡食文化創造都市推進協議会が開いた。昨年度は素材を飲食店に無償提供して、新たなレシピの開発につなげる生産者と飲食店などとのマッチング事業を展開。本年度は家庭料理にも使ってもらおうと、市民対象の料理教室を企画し、市内各地から8人が参加した。講師は市内で飲食店「manoma(マノマ)」を営むマツーラユタカさんとミスミノリコさんが務めた。

 この日は初めに、地元の生産者5人で今年6月に立ち上げた「與治兵衛きゅうり保存会」の五十嵐敏也会長が、與治兵衛きゅうりの歴史や特徴を紹介。與治兵衛きゅうりを使った水ギョーザ、肉みそ、キウイとのあえ物の3品を作り、試食した。参加した70代の女性は「與治兵衛きゅうりのことを、この料理教室で初めて知った。在来作物の調理は難しいイメージがあったが、簡単にできることが分かって良い機会になった。特に水ギョーザがシャキシャキしておいしかった。これから家庭でも温海地域の在来作物を積極的に使っていきたい」と話していた。

 料理教室は先月20日、鼠ケ関公民館でも開かれ、「與治兵衛きゅうりの佃煮(つくだに)」などを作った。保存会によると、與治兵衛きゅうりは9月中頃まで土、日曜を中心に道の駅あつみ「しゃりん」に出荷し、一般販売も行っている。

希少価値の高い「細谷だだちゃ」の収穫を喜ぶ女の子
希少価値の高い「細谷だだちゃ」の収穫を喜ぶ女の子

消費拡大に向け開かれた料理教室
消費拡大に向け開かれた料理教室



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