2024年(令和6年) 9月7日(土)付紙面より
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今年7月14日―26日に米国のミネソタ州で開催された国際一輪車競技大会「UNICON21」で、演技部門に出場した酒田市砂越の会社員、石川汰一選手(20)がペア演技で3位、ソロ演技で5位となるなど活躍した。石川選手は「2年後の世界大会での優勝を目指す」など抱負を述べた。
石川選手は5歳頃から一輪車に取り組み、同市の一輪車愛好団体「酒田ユニサイクル・ケセラ」(石黒由香代表)に所属。全国各地で行われる大会に団体・個人でエントリーし上位入賞などの成績を収めてきた。
UNICON21は国際一輪車連盟(IUF)が1984年から隔年開催している一輪車の国際選手権大会で、1200人以上の選手が12日間で6種目の大会活動や社交イベントに参加する一大イベント。石川選手は音楽に合わせ演技を披露するフリースタイル部門の15歳以上の部(エキスパート)でペアとソロに出場し、東京在住の薄田(すすきだ)澄子選手と組んだペア競技で銅メダルを獲得した。
石川選手は4日夕、母親の石川佳代さん(47)とケセラの石黒代表と共に市役所を訪問し、矢口明子市長に結果を報告。「本番前は緊張したが、本番では楽しんで演技がすることができて良かった。客席からの歓声や拍手が大きく、アップテンポの曲では手拍子もあり温かい雰囲気だった」と感想を述べ、「ペアでもソロでも落車が何度かあり、それがなければもっと上位を狙えたかもしれない。次はミスのない演技で優勝を目指したい」と抱負を語った。
石川選手は薄田選手から今大会の誘いを受け、昨年3月にペアを結成。互いに仕事の合間を縫って練習を重ね、出場組唯一の男女ペアの良さを生かした演技構成で大会に臨んだという。
矢口市長は「世界大会に挑戦しただけでなく、貴重な経験と素晴らしい成績を得られたことは本当にすごい。今後の活躍にも期待しています」と激励、「頑張ってください」と石川選手と握手を交わした。