2024年(令和6年) 9月7日(土)付紙面より
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記録的大雨で甚大な被害が出た酒田市では、八幡地域を中心に被災した家屋の片付け、土砂の撤去といった災害ボランティアによる活動が続く。しかし、被災から1カ月余が経過して徐々にボランティアが減少しているのが現状で、同市災害ボランティアセンター(VC、センター長・梅木和広酒田市社会福祉協議会地域福祉課長)は広く参加を呼び掛けている。
今回の大雨被害を受け市と市社協は7月27日、ボランティアによる支援の受け入れや調整を行う市災害VCを初めて設置した。同日以降、甚大な被害が出た八幡・松山両地域、西荒瀬地区などを回ってニーズ調査を実施。その結果、部屋の片付け、泥のかき出し、ごみの搬出など多くのニーズがあったことからボランティアを募り、同30日から活動を開始した。
当初は市ひらたタウンセンターを拠点に活動していたが、被害が集中し支援要望が多い八幡地域での活動をより迅速に行うため先月20日から市八幡タウンセンターに移転。開設以来、8月末までに延べ2661人がボランティアに従事して130件が完了したが、依然として継続中、対応前合わせて100件余ものニーズを抱えている状況。特に八幡地域のうち大沢地区は土砂災害が甚大でボランティアの協力が不可欠という。
このような状況を受け市災害VCは「豪雨災害 復興 道半ば…」「まだまだ多くの人が支援を必要としています」と大きく書かれたポスター・チラシを作成し、関係各所に配布した。ボランティアに従事できるのは中学生以上で、中学生は保護者同伴、高校生は保護者の同意書が必要。事前申込制で活動箇所や詳細は当日午前9時からのオリエンテーションで案内する。問い合わせなどは午前9時―午後4時に市災害VC=電080(6879)9492=へ。