2024年(令和6年) 9月8日(日)付紙面より
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鶴岡市の朝暘第四小学校6年生約80人が3日、地域学習の一環で学区内の田川地区を訪れ、平安時代後期から鎌倉時代初めにかけて南庄内を治めていた豪族・田川太郎一族の墓などの遺跡を巡り、地元の歴史や文化を学んだ。
田川地区の歴史的資源を活用したまちづくりや発信に取り組んでいる「ぶら田川隊」のメンバーが案内役となり、田川コミュニティセンターの歴史資料展示室、同コミセンの向かい側にある丘陵地「七日台」の山頂の田川太郎一族の墳墓群、戦国時代頃とみられる山城跡と防御のために深く掘られた堀切り跡、麓の岩屋千体仏などを訪れた。
岩屋千体仏で6年生たちは、ぶら田川隊から「願い事をかなえるため仏像を一体借りて自宅に持ち帰ってお祈りし、願いがかなった後は二体にして返す」という風習を聞き、興味津々の様子で見学。ガイド役は「受験の時に借りていくといいよ」と児童たちに語り掛けた。
ぶら田川隊のメンバーは「若い人に地元の歴史を知ってもらうことは大事なこと。今後ともこうした地域学習を継続していただきたい」と話していた。