2024年(令和6年) 9月14日(土)付紙面より
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酒田、遊佐両市町の児童による発明品を集めた「酒田創意くふう展」が13日、同市の酒田勤労者福祉センターで開幕し、子どもたちのひらめきから生まれたアイデア作品が訪れた人たちを楽しませている。
同展は同市教育委員会と酒田発明協会が実行委員会を組織して毎年開いている。60回目の節目となる今回は酒田、遊佐両市町の全22小学校から計109点が寄せられ、審査委員会(委員長・加藤聡会頭、委員10人)での審査を経て特選20点と入選40点が決まった。
会場には出品された全作品を展示。緩衝材を一定間隔で切って仕上げた洗濯物のハンガーを固定する「もの干しバックボーン」や、ローラーが付いた台に靴を乗せられるようビニール製人工芝を組み合わせて作った「げんかんそうじ ラ・くっつ台」などアイデアが生かされた作品に、訪れた人は感心しながら見入っていた。展示は15日(日)午後5時まで。表彰式は28日に行われる。
60回を記念し、来月19日には酒田産業会館を会場にNHK・Eテレ「つくってあそぼ」わくわくさん役の久保田雅人さんを招いた「親子工作教室」も開催される。
秋山考案奨励賞第55回鶴岡田川地区小中高校児童生徒考案創作展が13日、鶴岡市櫛引生涯学習センターで始まった。子どもたちが夏休みに取り組んだアイデアと工夫あふれる作品が並び、訪れた保護者らから「子どもの発想はすごい」との声が上がっていた。展示は15日(日)まで。
鶴岡市と鶴岡市教育委員会の主催。今回は小学校28校と発明クラブ2団体から計166作品が出品され、審査で秋山考案奨励賞15点、斎藤外市努力賞3点などの入賞作品が決まった。
作品の中にはペットボトルを利用した水筒乾燥用のホルダーやキラキラ光る農作物の鳥追い用風車、父親の仕事で出る塩ビパイプの切れ端を活用して音階を付けた「パイプドラム」など廃棄される物をアイデアで上手に利用した作品が目立った。熱中症対策で充電式のミニ扇風機と水を凍らせたペットボトルを活用した工作、段ボールなどで作った災害時用の簡易トイレなど、今の社会を反映する作品も多く出品された。
一方、同市の出羽庄内国際村で14、15の2日間、第53回鶴岡市小中学校児童生徒社会科研究物展と第60回田川地区小中学校児童生徒科学展が開かれる。