2024年(令和6年) 9月17日(火)付紙面より
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東北エプソン(酒田市十里塚、齋藤学社長)主催の「ものづくり教室」が14日、同市の酒田勤労者福祉センターで開かれ、小中学生が楽しみながらアナログ腕時計づくりにチャレンジした。
教室は子どもたちにものづくりの楽しさを感じてもらおうと、今年60回を迎えた「酒田創意くふう展」に合わせて同社が企画。小中学生計約30人が参加。
この日は、日本の精密機械工業の礎を築いた酒田市出身でセイコーエプソン元社長の故・中村恒也さんにあやかり、中村さんが世界で初めて開発したクオーツ式アナログ腕時計づくりに取り組んだ。
このうち、午前の部には家族と共に小中学生14人が参加。同社社員4人から指導を受けながら、文字盤に思い思いに着色したり、ルーペを使いながら文字盤の中心軸に時針、分針、秒針を押し込む精密作業などにチャレンジした。子どもたちはコンマ数ミリの作業に悪戦苦闘しながらも約1時間半で組み上げ、秒針が動き出すと大喜びしていた。参加した阿部廉君(10)=浜田小5年=は「ものづくりは好きなので楽しかった。針を入れるところが難しかったけど、時計が動き出したのを見てうれしかった」と感想を話していた。