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2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より

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災害発生時の「マイタイムライン」 経路や距離示した“逃げ地図”づくり 東栄小で出前授業 児童自ら色鉛筆で整理

 大雨などの災害前、災害発生時の行動をあらかじめ決めておく「マイタイムライン」や、白地図と色鉛筆などを使った「逃げ地図」に関する出前授業が17日、鶴岡市川尻の東栄小学校(門崎由紀校長、児童63人)で行われた。3年生たちが自分や家族の命を守る防災行動について、自ら考えながら計画を立てた。

 マイタイムラインは住民一人一人が自ら考える防災行動計画(タイムライン)。「台風が接近している」「川の水が上昇している」などの際、自身が取る防災行動を時系列的に整理し、避難行動の一助とする。また、逃げ地図は正式名称を避難地形時間地図と言い、災害時に高齢者が避難場所まで歩行してたどり着ける経路を距離と時間ごとに色分けし、避難方向を図示した手書きの地図。

 東栄小は今年7月末の大雨で、近くの京田川が氾濫し水田や農道の崩落など被害が出た。これを踏まえ、同校が市に「防災に関する学習を児童に学ばせたい」と相談したところ、野村総合研究所と損保ジャパン庄内支社の協力を得て、マイタイムラインと逃げ地図の出前授業を実施することになった。

 今回は3年生11人が参加。初めに損保ジャパン庄内支社による逃げ地図の授業が行われ、同社社員が避難拠点までかかる時間を分けるため、革ひもで距離を測りA1サイズの白地図に色鉛筆で書き込む方法を児童たちに説明した。革ひもは1本3センチで、高齢者がゆっくり歩いて3分で到達する125メートルを表している。

 児童たちは東栄小を避難拠点に、色鉛筆で距離を色分け。周辺の企業や商店などを書き込んだ付箋を貼り付けながら「ここから学校まで10分ぐらいかかるね」などと話し合った。

 続いて野村総研が担当するマイタイムラインについて学習。「レベル1・数日後に大雨が降りそう」「レベル2・雨が強くなってきた」「レベル3・川の水が増えてきた」など5段階の状況を想定し、時系列ごとに「何ができるか」を相談した。

 児童たちは「事前にペットのご飯や水を確保しておく」「お年寄りや親戚に情報を伝えておく」「川の水が増えてきたら避難マップを見ながら避難する」「車で移動すると流されるかもしれないから、歩いて移動」など、出されたさまざまな意見を付箋に書き込み、タイムラインのシートに貼り付けていた。

 佐藤聖君(8)は「7月の大雨で川から水があふれ、家の田んぼに流れ込んだ。逃げ地図やタイムラインを参考にして、災害が起きた時はしっかり避難できるようにしたい」と話していた。

マイタイムラインづくりで、災害前や発生時の行動について話し合う児童たち
マイタイムラインづくりで、災害前や発生時の行動について話し合う児童たち



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