2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より
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鶴岡市稲生一丁目の県立鶴岡高等養護学校(園部直人校長、生徒46人)の生徒たちが18日、産直あぐり(同市西荒屋)で手作り製品の販売を行った。布製品や食器など授業の中で作ったもので、買い物客が足を止めて「これいいね」「かわいらしくできている」と生徒たちと会話しながら購入した。
同校では職業科の2、3年生が「被服」「窯業」「クラフト・サービス」「清掃・福祉」の4班に分かれ活動。校内外で清掃やボランティアを行う清掃・福祉班を除く3班はそれぞれ年1回、産直あぐりや市立加茂水族館などで販売活動を実施している。各班手作りの製品販売を通し、働くことの大切さやものづくりの達成感、接客マナーを学ぶとともに、人と関わる力の向上を図ることが狙い。
今回は被服班の2、3年生7人が参加。引率の教員と共にトートバッグや小物入れ、ポケットティッシュカバーなどの布製品、花瓶や四角皿、タンブラーなどの焼き物を販売した。
買い物客が足を止め、「これはデニムを使っているの?」「以前も花瓶を買って大事に使っている」などと生徒たちと会話しながら、気に入った品を買い求めていた。接客を担当した3年の北村想(こころ)さん(17)は「少し緊張したけど、自分たちが作ったものを笑顔で買ってもらえるととてもうれしい」と話していた。