2024年(令和6年) 9月22日(日)付紙面より
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7月の記録的大雨で被害を受けた酒田市大沢地区で19日、酒田光陵高校(藤田雅彦校長)の生徒有志と県建設業協会酒田支部青年部会(富樫繁之部長)が協力し災害ボランティアに従事。声を掛け合いながら泥のかき出しに汗を流した。
被害の甚大さを受け、同校では授業を活用して定期的にボランティアに参加している。この日は環境技術科60人が参加、普段から授業や会社見学などで同科と交流のある建設業協会の青年部18人と共に活動した。
市災害ボランティアセンターが設置されている市八幡タウンセンターでのマッチングに続いてバスで現地に移動し、近くを流れる荒瀬川の氾濫で民家に流れ込んだ泥を取り除く作業に当たった。日差しが強く照り付け気温も上がる中、生徒たちは畳の上で固まりになった状態の泥や、倉庫内にある大型農機具にかぶった泥を互いに声を掛け合いながら次々と運び、全身が泥で汚れるのも構わず懸命に作業に励んでいた。
参加生徒の一人、佐藤修也さん(17)=3年=は「ニュースで見てはいたが、実際に目の当たりにして被害の大きさと現状に驚いた。水を含んだ泥が重くて運ぶのが大変だったが、役に立てて良かった。これからも協力できることがあれば取り組んでいきたい」と。共に作業した富樫部長は「実際に作業をして人手の足りなさを実感している。高校生の頑張る姿を見て、一般ボランティアに参加する人が増えてくれたら」と話した。