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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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10年後程度めどに小学2校に 庄内町小中学校 基本方針案 中学1校余目中校舎へ統合

 庄内町教育委員会は23日、「小学校は10年後程度をめどに2校とするが、将来的に児童数の減少が進んだ場合は1校」、「中学校は1校」などの町立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針案を町議会議員全員協議会で示した。

 同町では少子化や学校設備の老朽化などから保護者や教育関係者、有識者からなる「町学校適正規模・適正配置審議会」を2021年12月に設置。保護者アンケート、住民との意見交換会などを実施し、昨年12月に町教委へ答申した。基本方針案は答申を受けて町教委がまとめたもの。

 基本方針案では、町内5小学校の新入学児童が23年度の133人から6年後には84人となり約50人減少することや1963年に建設された余目一小が60年を経過することなどを説明。

 小中学校の適正規模は「複数学級を基本とする」とした。また、適正配置(通学時間)は小学校を「30分程度」、中学校は「45分程度」とした。

 学校整備は「小学校は10年後程度をめどに2校とするが、児童数が減少すれば1校」などとし、現在の5小学校を統合する。設置場所については「学校までの距離や通学時間の適正化、地域社会の維持を観点に加える」とした。中学校は、現在進められている余目中の長寿命化改修工事が完了する29―30年度を目標に、同校校舎を活用し、立川中を統合する形で新校を開校したいとしている。

 町教委は来月22日に開催される町総合教育会議で基本計画を策定。具体的な実施計画や統合後の施設活用などは来年度に「整備検討委員会(仮称)」を立ち上げて議論していく方針。


2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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地方企業の戦力として期待 出羽商工会 ベトナム技能実習生7人受け入れ 深刻な人口減少、若者流出背景に

 出羽商工会(上野隆一会長)が管理団体としてベトナムから受け入れた技能実習生が約1カ月かけて日本の言葉や生活習慣などを学ぶ「入国後講習」の開校式が23日、鶴岡市大山の同商工会本所で行われた。実習生を受け入れる企業からは「業務における戦力として考えているので、コミュニケーションが取れるようしっかり日本語を学んでほしい」と期待が寄せられた。

 同商工会は2019年にベトナムからの実習生の受け入れを開始。しかしコロナ禍の影響で2年ほど受け入れを中断し、22年に再開した。4回目となる今回は18~32歳の男女7人が22日に来日し、同日夜に庄内入りした。約1カ月の日本語講習を受けた後、建設関連の本間工業(鶴岡市友江町)とナンバ建設(同市大針)にそれぞれ男性2人、電子部品製造のサンキョウ(同市山五十川)の酒田工場へ女性3人が来月下旬に配属される。

 この日の開校式では、初めに同商工会の熊田洋勝副会長が「皆さん、ようこそ庄内へ。今日は比較的穏やかだが明日には雪が降って一面白銀の世界となり驚くかもしれない。これから1カ月間でしっかりと日本語を学び、日本での仕事も生活も良い思い出として持ち帰ってほしい」と歓迎の言葉を述べた。続いて実習生たちが覚えたての日本語で自己紹介し、「もっと日本語が上手くなりたい。頑張るのでよろしくお願いします」「分からないことばかりですが一生懸命勉強します」などと決意を表した。

 今回初めて実習生を受け入れる本間工業の本間貢社長(58)は「仕事を覚えてもらうイコール戦力として考えている。最大の壁は言葉だが、アプリの翻訳ソフトなどを活用しながらコミュニケーションを図り、風通しの良い職場環境を作っていきたい。最終的には日本語で話し合えるようになることを期待している」と話していた。

 実習生たちは同日午後、同所で行われたオリエンテーションで今後のスケジュールなどを確認。約1カ月間の講習で日本の言葉や生活習慣、マナー、交通安全、防災などについて学ぶ。

 出羽商工会によると、外国人技能実習生受け入れの目的は発展途上国へ日本の技術を伝え、アジア全体の発展に寄与することだが、その一方で地方の人口減少や若者流出などによる企業の深刻な人材不足を解消する貴重な労働力の一つとして、実習生に期待が高まっているという。

 熊田副会長は「翻訳ソフトは充実してきているが、最も重要なコミュニケーションの手段は会話。そのためには実習生がしっかり日本語を学ぶ必要があるが、受け入れ企業や管理団体が指導している状況。今後は県や市など行政側の支援が必要となってくる」と話していた。

ベトナムから来日した技能実習生たち。1カ月間にわたり日本の言葉や生活ルールを学ぶ
ベトナムから来日した技能実習生たち。1カ月間にわたり日本の言葉や生活ルールを学ぶ


2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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学校部活の“受け皿”連携推進 鶴岡市スポ少指導者・母集団 移行課題踏まえ運営研修

 鶴岡市スポーツ少年団指導者・母集団研修会が20日、同市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。講演や小グループでの情報交換などを通じ、中学校部活動の地域移行の課題も踏まえたスポーツ少年団の運営などについて研修した。

 市教育委員会と市スポーツ少年団本部が主催し、子どもたちの指導者や保護者らで組織する団運営の育成会の幹部らを対象に毎年実施している。今回は小中学校や地域体育協会の関係者を含め約150人が参加した。

 日本スポーツ協会でスポーツ少年団の育成や総合型地域スポーツクラブの育成・支援、学校運動部活動の改革などの事業を担当する日本スポーツ協会の菊地秀行地域スポーツ推進部長が、「指導者・育成母集団に期待すること―これからのスポーツ少年団に求められるもの」と題して特別講演。登録団員数の減少などを踏まえ、同協会が策定した「スポーツ少年団改革プラン2022」について、スポーツ少年団の組織や活動の活性化に向けた進むべき方向性をまとめたものだとし、「子どもたちにスポーツの本質である自発的な運動(遊び)の楽しさを提供しようとするもの。これまで以上に各競技団体や関係団体と協力・連携し、発育・発達に配慮した活動を推進していくことが、これからのスポーツ少年団には求められる」と説明した。

 学校運動部の地域移行との関連では、「スポーツ少年団は小学生だけでなく、中高校生も地域で活動することを前提にしている。小学校卒業の際の卒団式や退団式といったことを行わず、中高生も団活動に参加しやすい環境の整備や、指導者が学校部活動の指導も行うなど団が地域での受け皿として活動できるような体制整備が求められている。自分たちの団で対応できないことは、他の団や地域の別の団体と連携、サポートし合うことを考えていこう」とアドバイスした。

スポーツ少年団の指導者らが集まり、団活動の運営などをテーマに研修した
スポーツ少年団の指導者らが集まり、団活動の運営などをテーマに研修した


2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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花飾り作りで初の連携事業 朝五小5年生が鶴東高生の指導で楽しく

 鶴岡市立朝暘第五小学校(齋藤禎行校長、児童367人)は22日、近くの鶴岡東高校(齋藤哲校長)の生徒を招き、初の連携事業を行った。来月14日に予定されている「6年生を送る会」に向け、5年生たちが会場の体育館を飾り付ける紙製の花の作り方を高校生のお兄さん、お姉さんから教えてもらった。

 朝暘五小と鶴岡東高は同じ切添町内で、校舎も歩いて数分ほどの“ご近所さん”だが、これまで交流や連携などはほぼなかったという。今回、「高校生の持つ力を生かしたい」と朝暘五小側が連携事業実施を打診し、鶴岡東高がこれを快諾した。

 同日、鶴岡東高奉仕部の1、2年生11人が朝暘五小を訪れ、体育館で5年生60人余りと顔合わせ。奉仕部の生徒たちが花飾りの作り方を児童たちに説明した。その後、児童たちは4、5人ずつのグループに分かれて花飾りの制作に挑戦。高校生が手分けして児童たちの指導に当たった。

 「この部分はどう折るんですか」と児童が質問すると、生徒たちは「ここはこうして」「上手、上手」などと丁寧に指導していた。伊藤靖和君(11)は「少し力を入れすぎると紙が破けそうで難しかったが、高校生のお兄さん、お姉さんが優しく教えてくれた」と話し、奉仕部の高宮あづ葉部長(2年)は「児童たちは複数の色紙を使って華やかな飾りを作るなど工夫していた。自分たちが教えたこと以上のものを作っており、子どもの自由な発想力はすごいと勉強になった」と話していた。高校生から教えてもらった制作法をもとに、児童たちは花飾りをたくさん作り来月の「送る会」で体育館を飾り付ける予定。

朝暘五小の児童と鶴岡東高の生徒が花飾り制作を通じて交流した
朝暘五小の児童と鶴岡東高の生徒が花飾り制作を通じて交流した


2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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上映きっかけに鎌倉と鶴岡交流を まちキネ 「発酵する民」 平野監督が舞台あいさつ

 鶴岡まちなかキネマで20日から上映が始まったドキュメンタリー映画『発酵する民』の平野隆章監督(42)が、初日の上映後に舞台あいさつを行った。東日本大震災をきっかけに鎌倉市で生まれた盆踊り部を取材したもので、監督は「これを機に盆踊り部の人たちも鶴岡に連れてきて交流したい」と話した。

 平野監督は2011年に発生した東日本大震災の際、国会議事堂前での脱原発パレードなどを取材。13年には報道ドキュメント『東電テレビ会議 49時間の記録』で科学ジャーナリスト賞を受賞した。この『発酵する民』はパレードに参加していた鎌倉の女性たちがその後結成した「イマジン盆踊り部」に7年間密着。暮らしを見つめ直した女性たちの唄や踊りが地域の人々を「平和」の輪でつなぐ姿を映し出した。さらにパン屋や酒蔵なども取材し、震災を経験した人や地域がゆっくりと変化していく様子を「発酵」になぞらえて描いている。20年の公開以来、全国各地で上映の輪が広がっている。

 平野監督は、映画製作のきっかけや経緯などを語った後、昨年9月にこの作品と出合い「鶴岡凡夫盆部(ぼんぶぼんぶ)」を結成した鶴岡市で飲食店を営む堀優歌さん(30)も登壇しトーク。堀さんは「この作品は、人が変わっていくことは当たり前だと言っていて、当時の私の救いになった。今の自分に必要なのは“祭り”なのではと思い、鶴岡でも盆踊り部を結成した。メンバーはまだ少ないが、やぐら作りなどから始めたい」と話した。

 また、平野監督は「当時、原発反対の運動は“しぼんでいった”と表現されたが、そうではなく、運動していた人が地域に帰って別のことを始めたのだ。映画に出てくる人たちはみな魅力的。人には物語があり、そのストーリーに耳を傾けることで新しい学びが生まれる。いろんな人に声を届けたい」とし、「鶴岡と鎌倉は街の規模も同じぐらい。これを機に交流が始まればうれしい」と話していた。

 堀さんが結成した「鶴岡凡夫盆部」では部員を募集している。希望者はメシとカシ りば亭=メールucappp@icloud.com=へ。

 映画は来月2日(金)まで上映。問い合わせは、まちキネ=電0235(64)1441=へ。

『発酵する民』の平野監督(左)と作品に影響を受けた堀さんがトーク
『発酵する民』の平野監督(左)と作品に影響を受けた堀さんがトーク



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